2021年6月12日 稽古録
杖:構えの確認から。構えは素手の半身構え、剣術の正眼構えと要点は同じ構えであるが、杖の特徴を捉えて構えを作ります。自分の中心軸を守りながら、道具に入る感じが得られる様に。一人杖の手順を流してから、組杖へ。
今日の型は、三本目。
打方は、上からの真向打ち、仕方は下からの切先返で打ち方の腹部へ打込む。打方のポイントは、仕方の誘いに対して素直に頭上から打込み、切先返の杖を捌く事。仕方のポイントは、打方へ頭頂を見せ打ちを誘い、流れの中で崩れて杖の先端を返して打方の下腹部へ杖を打ち込む。相手との間合、呼吸など単純な動きの中でポイントを絞って深める事が出来る良い型だと改めて。
体術:相対での縦の捌き稽古。相対で動きの稽古をすると相手への崩しや拙速に囚われがちになり易いので丁寧に動く事を第一にしてくれると有難い。この稽古の場合、相手への崩しは二の次なので余り囚われない様に。
小手返:受けは固めず、流れを感じた上で腰を残さない様に。捕方は抜きを肘、肩へ繋げて受けの軸へ働きかけて崩しを掛ける様に。関節への痛みで掛けるのではなく、受けの中心へ繋げて崩す方法を学べればと
剣術:柳心会で基本となる上段からの打込の受けは、①打太刀の重みがのる前に抑える ②打太刀へ抜きを掛ける ③受けの構造力で受ける のどれかになります。まずは①を念頭に③が出来る様に稽古を重ねる事が大切。
受流:まずは受ける事、刀が重なる交点をずらさずに縦に落とす意識と動きを。
華車刀(型稽古):下腿への太刀は、膝の緩みに拠る体捌を念頭に。二の変化は、待ちは初太刀の間を大切に、寄りは取り返しながら華車刀を行う事。三の変化は、待ち・寄り共に型を作る意識、呼吸・間を掴む事。二の変化をしっかりと行えば、結果三の変化となります。このあたりの感覚を体感として掴めると三の変化の足掛かりとなります。
居合術:腹抜突で、切先が軸線上にある事を忘れない様に。切上の切付時に体が刀に収まっている様に。
型稽古:鍔返は二ノ太刀が左袈裟斬りとなる様に体を扱う。坐の七本目の抜きの基本は、撞木足の作り、軸の立ち上がり、縦抜の三つの一致。今日はこの三点に+@で対人での工夫と注意点を伝えてみる。どの段階の稽古をするかはそれぞれの課題となります