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Blog 稽古録

基礎から基本へ

古武術稽古会 柳心会 2022年6月4日 稽古録

杖:担上げ構えを大きく取って、横払を打ち払う練習をおこなってみる。この動きは組杖五本目の部分練習にもなるので良い感じに出来たかと思う。稽古をしながら道具のどのあたりを扱うと動きをスムーズにできる様になるか良いきっかけになると良いかなとも。
 先週に引き続き巻落の練習をおこなってから、間合いをとって型として稽古。この動きを組杖六本目としてしばらく稽古してみようかと思う。巻落・相手との間合い・呼吸・極め等学べるかと思う。

柔術:肩抜落としに付いて。
 基礎は①受けの肩をしっかりと抜く②その状態を維持したまま水平にずらす③真下へ落とす※受けの中心への意識を持ち続けることが大切。
それを踏まえて受け手の状態によって動きは変化していきます。基礎を基本へ変換して動くことが求められます。毎回丁寧な動きの稽古と積み重ねが経験となり技術の向上へ繋がります。

型:座技呼吸法・柾目返(1・2)・小手返
 柾目返:1・2共に下半身の動きに対して、最初の状況を維持して行うことが大切になります。動きを大きく三つに分けて、相手を崩す基本を学ぶようになっているので個々の動きを明確にやることが大切になります。特に肘の緩みの学びは様々な動きで役立つので。

剣術:今日の稽古時に切返や他の動きを行う際の「速さ」について説明。基本的に緩みに拠る自然な速さで稽古を行うことを是としているので、相手に対しての申し伝えと相手を観ることを。人はどんなに稽古や工夫をおこなっても「思い込み」から離れる事は難しいので、そこから発生する事故防止の意味合いも。特に上位者は、稽古をする上で、相手と場を絶えず掴み観られるように工夫が必要。

型:巻太刀(初伝遣い)
 この型で大切なことは、正確な車之打を心掛けることです。巻くことよりも大切です。半身の入換、縦の動き、手首を使わぬ打ち等が重なると「中心」が強固になり、型の精度がかなりあがります。
 待太刀は、寄太刀の動きを待つこと、その為の留でもあるので慌てずに。巻太刀からの中心取は刀を縦ながら抑えへいくことが重要。

居合:坐居合一~六本目まで行ってから、裏の型へ。この日は七本目を練習。この型は動きが非常に単純で動きだけで有ればさほど時間が掛からず覚えることができる。それ故に課題に気づかずに稽古を流してしまいがちでもある。各段階で、間・拍子・速さなどの工夫が明確にできる型なので各自の課題への認識が大切となる。