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距離感と適切な動き

古武術稽古会 柳心会 稽古録 2022年7月23日

杖:廻杖各種から身体をほぐして、三方突を久しぶりに練習。この日の練習では、背後に相手を付けて、杖先から三歩程度の場所で三方突ができる様に体捌の稽古を兼ねて。当会の道具の扱いは基本的にすべて体捌と歩法を中心に行う様にしている。腕の伸縮もごく自然の範囲で使うがそれ以上は扱わない。この日の稽古で、相手との距離感の修正とその場で動く体捌の一端を感じて貰えれば良いかと思う。

組杖:1~6本目を順次稽古。大まかな手順は馴染んできているので、そろそろ次の段階の稽古をしても良いかと思う。打方も少し学んで貰い理解を深めていくことも大切かな。

柔術:半身構えから、体を入換えて崩す側面入身(中心押)を練習。この技の大きなポイントは受けとの距離感になります。取は受けの側面に腰がしっかりと当たる程度まで入ることが大切。この隙間がこの技の理解度を観るポイントにもなります。
側面入身の古いやり方である三角入りも久しぶりに。このやり方の場合は、半身をきり過ぎないことがポイント。男性会員には良い学びになったかと思う。これを学んだのは15年程度前だから、よく覚えているな。

坐技:座技呼吸法・柏手返・屏風落
柏手返:小手を捩じらずに肘・肩・中心への繋がりで崩すことが第一。小手の捩じりでは崩せないので、意識の反転が必要。
屏風落:どうも小手の捩じりに意識が行きすぎている様子。学ぶべき動きが違うので何を行っているのか良く観てとる様に。

剣術:正面からの打ちに対しての受けが、下側が空き易くなっているので修正。前で受けずにその場で受けると下が空き易く成るので、三角で、臍を正面に前で受けることを忘れずに。
型稽古:基本組太刀3~6本目
6本目:3本目から変化する型。打太刀の技量が問われる構成になっているので型として成り立たせるのは中々難しい。仕太刀は打太刀の動きに対して、合わせ動くのかそれとも静動中心取で対するのか技量が拮抗すると面白い型でもある。この型の難しさと面白さが判ると型稽古が深くなってくるかと思う。

居合:腹抜・坐居合一本目・七本目
坐居合七本目:体捌を加味して稽古してみる。基礎としては坐した姿から縦に抜き放ち、切り・付ける形となる。この段階から相手の刀を捌く動き意識して。それぞれの段階の動きで少しずつ深める様に。