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心持と型稽古

古武術稽古会 柳心会 2022年7月30日 稽古録

 杖:膝の緩み・廻杖・巴と基礎の動きを確認してから、組杖五本目の部分稽古へ。打方の横払いを仕方が打落し体捌から打ち極める。この動きの大きなポイントは、打方にしっかりと撃たせる心持ちを持てるかどうか。動きの堪能ではなくこの部分を磨けるかどうかだと思っています。この部分は、杖に限らず剣術・柔術・居合に共通する部分でもあります。
 組杖五本目:型の手順は皆慣れてきているので、部分稽古でそれぞれが磨いていることが活きる様になれば良い。自分がそれを観られなかった感があり反省!!自分自身も段階にいることを忘れずに。

 柔術:半身入換の延長で、突入(三角入)を練習。この動きは、結果として入り身の稽古になるのでポイントを掴んで貰えれば側面・正面入身に反映されるので頑張ってもらいたい。Sさんが良い動きをしていたので、体感としてポイントを掴んだ雰囲気があった様子。

型稽古:坐技呼吸法・柏手返・屏風落(仮)
 柏手返:腕の捩じりで相手を崩すのではなく、手首→肱→肩→中心→下半身へと繋がりと流れを活かせる様に。全ての技は下半身へ繋げ崩すことが肝要となります。上半身の部分に囚われない様に。
 屏風落(仮):肩の崩しは抜いた幅の真下となります。それと正面への当身も実は有ります。技を掛ける・受ける時それだけに囚われずに相手の動きを俯瞰して捉えて感覚と把握できる様に工夫をしてみて下さい。

 剣術:廻剣でゆっくりと剣術稽古へ。それぞれの切返と受けの確認を。打ちはそれぞれの段階で順調に上達中、速さと重さが出て来ているので手が痛くなってきた。守りは、それぞれ個性があり良い部分を伸ばしながら、三角で守る感覚がより育ってくると良いかなと思う。受流も確認。ポイントは、大きく流すのではなく、流れるラインときっかけを作ること。型稽古の中では、「流し」で表現されるので、部分稽古としての「受け流し」では本質は同じでも技術が変わります。上の型では「請け流し」が要求されるのでここで基礎をしっかりと。

型稽古:基本組太刀一~三本目・木葉落
 基本組太刀:打太刀は、先をとってリズムをつくる様に。仕太刀は受けて・抑えて、動きを誘導していきます。最後は撃たせて、勝ちをえます。手順から流れの段階を感じて貰えれば良いかと。二本目の車之打ちは、丁寧に縦に動きながら撃てるように。Yさんが最後に良い動きをして自然に間の動きで対応をしたので、先が楽しみ。
 木葉落:請け流しは、後ろに下がらない様に。打太刀を捉えて、前の意識で流し抑える様に。

 居合:鍔返・坐居合十一本目・六本目
 鍔返:最後の斬りは、腕の伸縮は自然な感じであくまで体で斬ることを優先して。
 坐居合十一本目:早く振り返る様にしたくなりますがそこを我慢して、軸の動きで後ろに切先返を行う。先ずは直線で、次に体捌で行う様に。
 坐居合六本目:この日は、右足をほぼ出さずに抜く練習をしてみる。自分自身の癖が判り面白いもの。廻りをみるとそれぞれ個性があり制限を掛けると色々と発見が有りそうな感じ。