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動きは焦らずに一拍子で

古武術稽古会 柳心会 稽古録 2022年08月06日

 ここ最近の蒸し暑さが少し落ち着いた気温で良い感じ。稽古場の窓を空けながらゆっくりと準備を進める。場の空気を入れ替えて、整えてゆくと自然と自分の軸も良い感じになるので大切なことだと改めて思う。何か特別な修法や技術で深めていくことも大切だけども自分が立っている場から観ていくことが最初の一歩かな。

  杖:膝の緩みから杖の歩法を少し解説。特段難しいことではないが、深めて観るとそれなりに面白いかと思う。巻落の部分稽古から、六本目の部分稽古へ。打方は一拍子で打つことが大切。(速度の強弱ではなく、一拍子で動くこと)
 型:組杖一本目 最初の捌きから慌てない。捌いて詰められていてもそこから丁寧に動いていく余裕があると動きが変わるかと。

  柔術:受け身は、立前廻り受け身を練習。個人的には、立のほうが楽になってしまっているのは体重のせいでは無いはず……丁寧にやれば立ちでやると流れができるのでやり易い。軸と緩みの良い練習にもなるかと思う。師匠や兄弟子の雰囲気には、まだほど遠いがゆっくりと。
 型:柏手返・落葉・突入(藤返)
坐した状態の形式をとっているが、全ての技は下半身へ伝えて崩しを掛ける。上半身、一部の関節だけで掛けると身体が本当に強い人には難しくなる。当身やその他で虚をつくことに頼ってしまうと先がないので難しくとも一歩一歩。
突入(藤返):単純な動きでは有るが、受けの中心に対して真っ直ぐに動くことが大切。

 剣術:切落しから袈裟斬落を練習。この動きは基本組太刀で活きて使う技術なので是非習得して欲しいもの。単独稽古では、受け手は正眼をしっかりと取ることが大切。自分の稽古として構えを作る。型稽古は、構えの連続した集合体としての側面がある。様々な部分稽古、単独稽古で静止して構えを取る時は活きている構えになる様各自の工夫が大切。それが対人で型稽古を行う時に活きてきます。
 型稽古:基本組太刀三・五本目
五本目:車之打ちを解説。当会において五本目に限らず車之打ちを扱う型は、縦の動きを基本としているのでそれが出来なければ型とならい。それを踏まえて、慌てずに型の手順から丁寧に。ただ速く打つのではなく、一拍子で動くことを優先して貰いたい。師匠や兄弟子たちは、言葉ではなく動きでみせてくれていたんだなと思う。理解するのに時間がかかったな。
 
 居合:基本居合三種と坐居合(各自課題)・集団居合
集団居合を久しぶりに稽古。基本的に通常の居合稽古は単独で行っている。対人を想定しても動きに余裕が出てこないと対人を意識することは難しい。これは前に人をおいても基本変わらない。対人で間を観て扱える上位者が坐しているとき、下位者が動くことは至難となる。互いの信頼関係があり手順を踏まえた型と段階があるからこそ稽古として行うことができる。閑話休題。
先達の動きを捉え、間(呼吸・拍子)を合わせることで対応力を少しずつ磨いていく。