古武術稽古会 柳心会 2022年08月27日 稽古録
八月最後の稽古、これまでの稽古を思い返しながら小太刀・二刀剣術をそろそろやろうかと思案しながら稽古場へ。
杖:緩みから廻杖を織り交ぜながら、舞杖を少し練習。打ち降ろし・切先返・巴などの基本打ちを確認してから巻落の練習へ。
巻落:①その場②巻落→弾き落とし③型稽古
練習を観ていて、打方の袈裟打ちに対して間に合っていないので確認しながら修正へ。当会の握りに関しては道具は柔らかく持つというのが基本。これの認識と表現が甘かった感じでした。それぞれの段階が有るのでいきなり出来ることではないが、持たないことを忘れない様に。原因が判るとそれぞれ工夫をしながら段々良い動きに。流れで遠山の目付を少し解説。
柔術:構えの入れ替えから、側面入身・小手返しを練習。
側面入身:側面に入るからと言って側面になってはイケナイという話。頓智ではないが、側面になってしまうと入りが甘くなるのでしかたがない。取手の腰は受け手の腰に密着する位に入らなければいけない。結果、側面になることが大切。
小手返:今日おこなった流れは、合気道を学んでいた頃に習ったやり方を少し工夫して練習してみた。寄せる形より中心に入る形のほうが皆出来るのはしかたがないか。今日おこなった形の学びは、柔らかな抜きと中心への入りと螺旋の崩しかと。
型稽古:坐技呼吸法・柏手返・落葉・蝎尾崩
柏手返:詰めの動きは、程よい感じで。通り一辺倒でおこなわず受け手の感じで合わせ剛柔織り交ぜながら工夫して下さい。
蝎尾崩:受け手の動きをどの様にするか、まだ工夫が必要かと思うが流れとしては初日としては良かったかな。
受け:①握りの学び②軸移動の体捌 取り:①手の取り方②流れの崩し
剣術:切返から中心立・受け流しの練習。
中心立:受ける際の向きは、臍が前を向く意識が大切になります。立てる際の動きは、切先を活かしながら足から動く様に。
受け流し:刀との交点を動かさないことが肝要。打ちは切先を活かしながら斬る意識を持ち続けて太刀を扱う様に。当会の打ち(斬り)は受けの結果として留まるので、静止するような形を取らないことが大切。剣は絶えず柔らかく扱いたいと考えております。
型:基本組太刀五・六本目・小太刀一本目・二本目(部分)・二刀一本目(満時)
小太刀:久しぶりの小太刀。半身の構えから確認。打・仕ともに小太刀で打ち・受けで小太刀一本目の動きを練習してから、大太刀で型稽古。動きとしては単純ではあるがその反面、半身での体捌が正確に出来ているかわかるので面白いモノ。
二刀:満時受けから、小太刀一本目の立てる技術が活きてくる動きなので其れなりにそれぞれ良い動き。段階の稽古というのは大切だなと稽古を観ながら。
居合:各自それぞれ自分の課題を練習。
坐居合六本目:稽古している姿をみて、太刀を体で扱えているかどうかの試金石になる型かと改めて思う。上手い・下手ではなく、刀を抜き放ち斬り修め一連の流れで用を表現できているかどうか。ポイントは、刀を先に出し過ぎない様に。少し遅い位が適当で良いので。