杖:自主稽古前の質問からの流れで、道具において「体を入れる」という感覚を杖で確認。当会においてはこの感覚を得た上で、各技術や型をおこない磨いていくので根幹の一つ。構・正面突・体の入替・袈裟打等のなかでどの様に活きているのかを丁寧に確認。
組杖:二本目
打方の袈裟打を受けてからの、返し打ちの部分にフォーカスして丁寧に練習。互いの間合いについても確認。基本の打ちを稽古する際に両手をしっかり伸ばしておこない、体得していることが大切。基礎となる打ちの距離感を作り上げる上で、左肱を伸ばすことは特に大切。
柔術:金剛指から拳のみ濃度を上げる練習をしてみる。この技術は色々な部分で使われる技術なので明確にしてみる。柔術で判り易いのは間取りで表現される掌の変化変化。
濃淡練習法:指先を伸ばす様に意識を集中しあえて力感をしっかり入れる。限界まで力感をいれたらその状況を維持して握込み拳を作る。注意点は、拳以外の上腕・下腕・肩・上半身・下半身は緩める。その濃淡が大切。
型稽古:四方崩・坐技呼吸法
四方崩:縦の体捌から練習。ポイントは、受けの側面に入る際の緩みと腰を廻さない動き。
両膝の開きと顔の向き・受けの腕を無理なく丸く運び、肩を抜き崩す。腕の捩じり込みや関節を極めて掛かるのは場に馴染んだ人だけなので注意が必要。受け手の素直な反応を確認しながら柔らかく稽古をすることが大切。
坐技呼吸法:肱の緩み・受けの詰めと抜きに拠る崩し・抑えと四点を注意しながら稽古。それぞれ中心への捉え・形は良い感じ。今後は受けの稽古も丁寧にできればと思う。柔術は受け次第でいくらでも難度が変わるので、稽古をとおして取りも受けも互いが上達できるように。
居合:坐居合一本目をとおして、軸・中心の捉え・体で入る(載せる)・道具との関係性などを確認してみる。特に付けてから折敷く際の「三角の守り」の概念と実際の動きについて。この概念は居合に限らず、剣術・柔術でも活きてくるので理解と修練が大切。特に身体を捩じる形には成らないことは忘れずに。
型:坐居合一本目・各自課題型
剣術:廻剣稽古時に緩みについての大切な質問がでたので、そこにフォーカスしてしばし稽古。手首は捏ねまわさず、握りは柔らかく、緩んで道具は扱い、適時適切に変化することが大切。特に初心の段階から、道具を握りすぎて手首を捏ねて扱うことはよくよく注意が必要。
型稽古:華車刀(二)と受けについて。
華車刀をする際の基本的な受けから、立てる受けへの変化について要点を確認しながら稽古。基本を踏まえて変化をするので、何の目的でその様にするのかを忘れずに体得して貰いたい。結果的にその動きが、寄太刀への受けから小手斬りへ変化をしていくので。
華車刀(二)では、剣術における間取りの初歩となるので慌てず、雑にならないように稽古を重ねて貰えればと思う。雑に力んで木刀を扱うと痛める可能性が高くなるので……