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Blog 稽古録

徒然稽古録~13~

杖:縦の動きから、四方・八方へ。柔らかく慌てずに縦の動き(直線)を繋げて、丸い円の動きへ。円の形を求めて動くのではなく、縦横の線が結果「円」になる様に。解れて来たところで三方突・袈裟打ち(受け)の練習へ。受けの解説で、体で受ける形と肱の当て方を重点的に。

部分稽古:巻落・巻上(仮称)・捩落(仮称)
巻上は稽古中に形を考案して、いざ練習。基本は巻落で学んでいるので、各自のみこみが早く良い流れで稽古できたかと思う。この稽古中に、対人において「前後の意識」の相違を解説。基本は前の意識(捉え)で動きをおこなう。自分が知る限り、初心者・中級者では「後ろの意識」で動作をおこなうと詰められて動きを完了・完遂できずに終わってしまう。この前後の意識(捉え)は切返の打ち・受けで学びはじめて、各型の要求で磨いていく流れかと思う。

捩落:七本目の部分稽古として。この形は一見すると上半身を捩っているかの様にみえるが、捩じる動きはないので注意が必要。右手が自然と左膝の横に来るように、そして丸く杖を扱い弾くように。最後の撞き込みは、自ずと杖先が下腹部・水月へ入るので下手な操作はしないことが肝要。

柔術:金剛指から脱力の段階稽古へ。適切な緩みを知るためには、脱力の加減を自分のものにすることは大切。袖巻・手解肩返を練習。特に手解肩返では受けにフォーカスして練習。受けをすることで、自身が感じる力の流れ、その延長にある心身の詰まりと固さ。どの様に崩れていくのかは、状況と相手しだいなので「受け」の形に正解はない。ただ掛け手の鏡として表現できているか、そしてそれは「返し」を含んでいるか否か。

型稽古:転換四方崩・坐技呼吸法
転換四方崩:稽古後にYさん相手に一拍子で掛けてみたが、まあまあ。ただ間で反応・抑えられると崩れてしまう。間で対応されると形の維持は難しいなぁ。この辺りは、段階的にどの程度で観るかによるかと思う。腕の扱いと顔の向き・半身の入りなど、ポイントを明確にしながら練習
呼吸法:崩しは、基本的に両腕を的確にバランスよく扱うことがポイント。肱の緩みは大切な動きなのでこの型でしっかり習熟してもらえればと思う。

居合:坐技一本目・七本目を中心に稽古。
この日の稽古では、左膝の位置と付けた時の下半身の向きについて少し指摘。廻剣動作時の肱の立て方と刀を握らずに柔らかくどう扱うかを手の内で練習。七本目では、軸の誘導で抜き・斬りを一致させる。始めに静かに抜き、早く、一拍子、胸の緩みなど状況を整理して。速さを求めるより一致を大切に。速さは結果なので、結果を先に求めないように。

剣術:廻剣から巴合へ。少しずつ様になって感じなのでそれぞれ上達している。刀は柔らかく握らないことが大切。この流れで、木葉落の部分稽古へ。
木葉落:まずは後退の基本で一足一刀の間合いから。斜め後方へ捌きながら流す。この時に受け流さないことが肝要。後退から漸進で流せるように練習。大きく前進しすぎないこと、腕をしっかりと大きく上げることも忘れずに。間合いを取って、型稽古へ。
型:寄り待ちの形式でこの日は稽古。途中から間詰の形でもやってみる。間詰で大切なのは半身から三角への変化と理解。ただ間で躱し、立てるだけでは隙ができやすく追われてしまうので三角が大切になります。これは構えとも共通する概念なので各自の理解度が表にでるかと思う。最後に素手でどう表すかみせて終了。