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Blog 稽古録

徒然稽古録~16~ 基礎の確認

 杖:膝の緩みから、杖の両端を意識しながら舞杖の感じで自由に動いてみる。昔は苦手な動きだったが、今思えば緩みを学び発想を自由にするには良い動き。頭が一方通行で固くなりがちな自分にとっては良い訓練になった(笑)。そこから基礎の廻杖・構え・突きをしっかりと確認。

袈裟打:ポイント① 両腕(肱)は緩めながらしっかり伸ばす。特にどちらか一方が伸びると逆側が縮む(特に肱・手首)のでよくよく注意が必要。

    ポイント② 杖先を活かすときは、股関節・膝の緩みと撞木足を使う。上半身だけで打たない。距離を詰めるときは脚を使う。

組杖:1・3本目
 1本目:打方の道具を木刀にし片手突きで代用したら、仕方側が様相の変化で各自の悪い点が目立ち修正の良いきっかけになった。杖や棒の怖さを知らないから、認識が甘くなりがちな感じだった。各自二回目から修正できていたのは良かった。

 3本目:緩みで誘うときは、必ず間合いの中に入ること。間合いの外でどんなに誘っても初心者以外では打ち込めない。単純な動きだからこそ、そこは外せない。丁寧さとシビアな感覚を大切に。

 居合:基礎の腹抜のやり方を修正。より一文字腰の形と股関節の緩みを立体的に体感できる方向へ。その延長で、縦抜・切上など確認。特に切上をする際の刃の向きがズレ・狂いが生じ易いことを各自に確認してもらう。腕はただ伸ばすだけ、手首を使わないこと。

型:正面切・月影
 月影:斬り付けのポイントを意識して。ただ付けているだけになり易いので抜きながら、各自の認識が大切。
 坐居合:Yさん、対人での抜きがだいぶ上達した感じ。形よりもこの感覚を持てるか持てないかが一つの分かれ道。

 剣術:構・素振りと確認。特に上段付を低くしっかりと打つ形は意識して稽古しないと身に付かないので、各自素振りの練習時にしっかりとしてもらいところ。巴合は互いに向き合って、打ちと受け流しを交互に繰り返していく。相手を観ずに独りよがりな動きになり易いので注意が必要なので、まずは大きくゆっくりと動くところから始めて貰いたい。

 切返:間合いが近くなり易いので、互いにコントロールできる様に。その為にも両腕の遣い方がとても大切。
 打ち・受け:打ちは前回の特訓の効果が続いている感じで良い流れ。受けは、外形から内側の遣い方と内外の一致ができるように。受ける際の引きの効用を少し解説。コントロールできれば有益な技術。
 中心立:ただ立てるだけでは、頭を斬られるだけなので「働き掛け」がどの程度出来るかが大切。そしてその感覚が各自の上達の物差しになるので頑張って貰いたい。柔らにも通じる感覚なので。

型:基本組太刀1-3本目
 2本目:体捌きの部分の意味合いを各自に伝える。それぞれの進度で工夫をしてもらえればと思う。太刀を落とすということは云うほど簡単なことではないので。
 待つ:だいぶ感覚が育って来た感じ。焦らないこと、打たれる覚悟があるからこそ勝ち筋がみえるので。速く動くということは、恐れと表裏一体なので相手をとおして自分と向き合う一つのきっかけ。

  柔術:肩抜・藤落で柔の基礎を確認。その流れで胸へのアプローチを練習。抜き・詰めから中心・腰部・下半身へ働きを伝えることが大切。胸への働きかけは、受け手の硬さ・柔らかさで変わるので絶えず相手を観て工夫すること。