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徒然稽古録~20~

古武術稽古会柳心会  2023年05月06日稽古録

 G.W.も無事に過ぎて、稽古日に。今月・来月は間と中心を踏まえて稽古の彩を少し深くできればと思う。稽古をとおして各自が課題を自覚するきっかけになればと思う。

 杖:袈裟打ち・薙刀遣いから、今後始める予定の薙刀の型を杖で練習。最初の一本目は、切落・付けて・極める、単純な動きではあるが当会の悪い部分を修正するには良い流れの形。杖を扱う上で別の道具のイメージを重ねて扱うことで、より動きの工夫・修正がおのずとできるようになる。

 柔術:腰・胸部とゆっくりとほぐしてから、金剛指へ。柔らかさを知るための硬さと緩め方その理解への動きなので、各自がそれぞれの体感で自分のモノにして貰えればと思う。
 前受身の基礎は、真下へ崩れて受を取ること。この崩れる際の手のひらと腕・足の抜き方について伝え方が浮かんだのでシェアしてみる。特に足の抜きかたに関して、手順を伝えられたのは良かった。これで膝を打つことが減ってくれれば何より。
 抜きは、稽古してみると受けの取りかたに各位の段階が出てわかりやすい。型としてやるとしたら中級から上級への橋渡し的な形になれば良いが。流儀によっては、初めに学ぶ型なのでなかなか奥深く面白いもの。

 型:坐技呼吸法・落葉
坐技呼吸法:崩してからの抑えを各位それぞれの動きを確認してみる。膝行の経験が少ないためか下肢の遣いが慣れていない感じを受ける。少しずつ膝行膝退の経験を増やしていくことが今後の課題。
落葉:肩抜きの部分で苦戦。型をおこなう際に流れを無視し崩す部分だけに意識を向けると一連の動きが途切れて掛けられなくことがあります。抜きだした部分の稽古なのかそうではないのか良く理解することが大切。

 剣術:構え・素振りをしてから袈裟打ちへ。袈裟打ちをする際に初心の頃は下記の要点が大切になる。
①受けの中心を捉えているか
②木刀の切先をいかしているか
③両肘は緩んで伸びているか
④上半身・下半身は一致しているか
などを意識すると上達が早い。特に③の動きはどの段階でも基本として確認・修正するとよいかと思う。
切返・中心立と基本の動きを研鑽後、基本組太刀の稽古へ。

型:基本組太刀1本目
 打太刀・仕太刀の動きに習熟してきたら、相手との拍子・間を一調子から変化させて研鑽してみると良いかもしれない。仕太刀は打太刀の動きに沿いながら抑えて、最後に勝ちを納める。その抑える流れの拍子を変化させることで、それぞれ稽古をとおして感じるところがあるかと思う。

 居合:一文字抜きから縦抜へ。縦抜は向身から右半身に変化することで刀を抜き放ち、斬り納めて、納刀となります。体の変化と鞘引きを一致させて右手の動きを極力小さくしていき、斬りと身体の一致を求めていきます。

 型:正面切・月影・坐居合一本目
間詰:月影の間詰を抜いてみる。間詰においては正解の形は無い。その型が求める要素を詰めて最短で表現する。二本ほど形を変えて表現してみる。本位が伝われば幸い。
合わせ抜き(集団居合):居合における間というのは表に現れる動きだけではなく、自身の心理面も大切な部分です。合わせて抜くことで、その一端を感じてどの様に抜くか還元して貰えれば。