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Blog 稽古録

徒然稽古録~48~

2023年11月25日古武術稽古会柳心会稽古録

 杖:緩みから廻杖へ。縦廻しを何気なく最近の気づきで廻してみたら思いのほか上手くできたので暫くこのやり方で工夫をしてみよう。※横の動きに比べるとかなり苦手な動き。松風・巴・三方突と杖の基本動作を丁寧にポイントをみながら。

 型:組杖一~七
 四本目:最後の肩抜きへの導入として中心押しで終わりにしても良いかと思う。別伝として時々稽古を重ねても良いかもしれない。どの様な動きも基礎として中心の捉えが最重要課題となるので。
 五本目:各位だいぶ見せる勇気を持ち始めたようで良い流れ。打たせる心つもりは心法として身に着ける一つの技術。
 六本目:前回の成果が良く出ていたので上手くなっていた。捌く方向はとても大切。この型に限らず様々な動きに広げて貰いたいところ。打方もそろそろ覚える段階かと思う。

 柔術:金剛指からの流れで各受身を取ってみる。抜きの流れを感じながら受身へ繋げるのはそのまま柔術での受けと同じなので単独の練習法としても良いかもしれない。ただ受けを取るだけでは永遠に下位の稽古にしかならない。取りの様々な対応に反応、正確に受けを取れて中位・返しへの展開・場を掴んで上位かと思う※現状の捉えとして。
 型:手解型返
 久しぶりの練習。この日は流れで掛けることと受けにフォーカスして。受けを崩し掛ける際のやり方は受けの個性に合わせて様々なやり方がある。肩を縦に落す・横に外す・体軸から螺旋状に崩す・皮膚接触で抜き崩す等。どのやり方でも間違いではないので、対応力の稽古としても良いかと思う。一つでしか出来ないというのでは意味がないが、古傳では其のあたりは段階的に提示して視野が広がる様にしているのかな?

 居合:坐居合の形式を使って、各動きを練る様にしてみる。正面に対して縦に動いて、付け・斬り・半身・納刀の動きそれぞれをフォーカス出来る感じで基礎鍛錬としてしばらくやってみようかと思う。特に半身への変化で刀を寄せながら肱遣いで斬りへ繋がる動きは、しっかりと身に着けてもらいたい。
 個人的に鞘出し・鞘送り・鞘引落の三種類の動きを繋げて滑らかに別々に区別して抜いてみる。特に鞘送り・鞘引落がこれまで一つのモノとして処理をおこなっていたので、その配分を中庸になる様に分けるのに少し難儀する。壁抜き等で鍛錬はおこなってきたが、理解が浅かった様だ。
 型:坐居合一本目・七本目
 七本目:軸と柄頭を利用した浮身から鞘落にフォーカスして斬りに繋げて抜いてみる。何かにフォーカスして抜く稽古と型として抜く時のは個々に分けてできる様に意識してもらいたい。抜く一瞬は混沌として、抜けたというのが一つの正解なのだろう。

 二刀剣術:向満字・横満字・中段・立(小太刀・大太刀)・鷹之羽(一・二)・柳雪刀
 向の受けから練習。少し重さを出して出来ているか検証。十字の交点を活かして受けがしっかりとできる様に各位鍛錬が必要かな。特に太刀を立てる動きは、受けではなく抑えとなる様に。
 中段:開き退き、打ちすたった打太刀の抑えをする時は焦らずに小太刀を優しく載せる程度で問題ないので。拍子を先走って間がズレると打太刀が生きてしまうので、注意が必要。
 立:この型でおこなう中心立は詰める動きが表に出るので、詰めたら体捌きで切る動きができる様に。
 柳雪刀:この型は縦に切落をしっかり行う。その為に前にある左手の小太刀を有用に遣う。イメージと縦に割る意識が大切。

 小太刀剣術:波立(一・二・三)・中心立・受流・切落
 時間の関係で駆け足で流してしまったのは反省。各位小太刀の理解が進んできたので各型の動きはまずまず。
 中心立:この型は詰めがしっかりしていると打太刀が動けなくなるので、仕太刀が上達してくると鍛錬の方向が逆転してくるから面白い。ただ反応が速くなり過ぎて互いに独りよがりにならない様に気を付けたいところ。
 受流:受けた際の小太刀と大太刀の交点の真下に入り、打太刀の流れを阻害せずに落すのが基本となります。基礎は半身の入れ替えを使って成す。身体の沈みを遣うのも有効ではあるが使い分けができる様になることが望ましい。