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Blog 稽古録

徒然稽古録~50~

古武術稽古会柳心会 2023年12月09日稽古録

杖術

 膝の緩み・廻杖とゆっくり身体を温めて、松風・巴・縦回転と練習。どれも単独での動きとなるが対人を意識した流れとなっているので、違和感がある時は其のあたりを考えて修正をすると良くなる。一人杖(表・裏・相対)は各位流れは出来ているので、相対で要点ができるか観てみる。

 型:組杖六・七本目
 六本目:巻落・体捌き・弾きは折り重なって構成されているので、慌てずに打方の動きを捉えて動くことが大切。特に体捌きの位置取りが的確にできず打方に負けやすくなっている。概念としては、打方の裏を取る位置取りが大切。巻落で決めるときは、中心への極めをしっかりとすることが大切。
 七本目:後傾で待つ人がいたが、基本的に不要。後傾は動きの中でつくることが大切。打方の意識の持ち様とその変化を解説。

居合

 先週に引き続いて、一文字抜の要点を解説しながらしっかり練習。居合の上達には流さずにポイントを明確にして丁寧に練習して、身体に落し込むことが肝要。一度身体が覚えて無意識化に落ちてしまうと修正に時間が掛かるので。縦抜・腹抜突と練習。

型:坐居合一・七本目
 一本目:軸の遣い方にフォーカスして。体捌きと刀捌きの一致と肱立がいきるよう。付からの誘いの仕方は切先を柔らかく落す。
 七本目:刀の寄せと軸の浮きを一致させて、鞘音が立たないように。置きにいかずにしっかりと斬りを掛ける。
 各自課題稽古:坐居合九本目は右斜前に体を捌く。横に動かないように。

剣術

 構え・素振り(付け・正面切・上段付・袈裟打)・切返・中心立・切返
 切返:打ち込むときは両腕を縮めずに、肱を緩めて伸ばす。置きにいく打ちが目立ったがしっかりと打ち込むことが肝要。切返時の受けのしかたも確認してみる。動きに反応して先に受けたり・逃げたりせずに打ちの間に合わせて受ける。逃げる動きは誤魔化しに繋がるので注意が必要。
 中心立:まずは打ち込みを受ける位置と形が大切。位置については、引き込まずに前で受ける(潰さぬ程度に)形については、身構えを作り刀の切先で受ける心持で平らで受ける雰囲気で。これらを身に着けるには、たゆまぬ練習と気持ちが大切なので毎回丁寧に練習を。
 切落:受ける側の人は構えを毎回しっかりと取るように。たた何となく受けない。この心遣いはそのまま型の中で現れるので。打ち込む人は空いている空間から切らないように。

 型:六之太刀
 華車刀:待太刀の受け方について少し工夫。腰への斬りは、腰部へしっかりと。
 三角切留:寄太刀は待太刀との間合いと歩幅を掴むようにし、しっかりと斬りかかる。太刀捌きは、固めず柔らかく扱えるように各位工夫が必要。安易な後傾は切られるだけなので初伝遣いではやらないように。
 引疲:寄太刀の刀捌きは難しいので、要点と守り・付けのバランスを取れるように。誘いからの捌きは、待太刀の動きを慌てずに捉えて動く。先走りや思い込みで動かない。
 獅子乱:受けの位置・寄せ・後傾を分けて遣るべき動きを丁寧にやり身体に沁み込ませることが上達を早めます。後半の打ち込みは慌てずに刀をコントロールする。
 巻太刀:待太刀は基本的に初伝遣いしか現在はやらないので、小手を打たせる気持ちの余裕を持つこと。打たせるから巻けることを掴む。巻き詰めを忘れないように。

・今年の稽古もあと少しとなった。ここ最近は各動きの見直をしと修正をしっかりと稽古毎におこなっている。来年への良い刺激となればと思う。