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徒然稽古録~51~

 古武術稽古会柳心会 2023年12月16日稽古録

 居合:一文字抜きから、抜刀の基礎を丁寧に動きを分割しながら練習。この稽古を始めてから動きがしっかりと分割されてきたので良い効果を実感。安全に正確に速く抜くための基礎としてしっかりと根付かせていければと思う。坐居合の導入として工夫した基礎動作も少しずつ身体に浸透し始めた雰囲気。これで流していた部分を気付くきっかけになれば。
 縦抜:片手で斬る形で練習してみる。この時の構えは半身であり、真半身に成らないように頭部・両足の位置・腰の入りなど気を付けて。
 腹抜突:突く際に切先が少し浮いて上がるが、その高さのコントロールができる様に私を含めてこれから練っていく課題かと思う。
 切上:三拍子・二拍子を動きを消していく中で、刃の向き・切先の方向・体捌きの位置などバランスが取れる様に。

型:坐居合五本目・各自課題
 刀の寄せと浮き上がりの一致と軸に寄る振り返り・腕の遣い方と観るべき点は多々あるが、固くならず柔らかく遣りたいところ。対人になればそれらより大切なのは、捉えと柔らかさなので細かい点に囚われ過ぎないように。
 課題:向抜の二之太刀は、自分の軸線上を通るようにし切先が落ちずに最後しっかりと斬る(来年は応用型もしっかりと稽古しないと…)坐居合十一本目、個人的にも深めていく課題の型。少し腰を据えて抜いていきたい。まずは抜刀の一致からか。

 柔術:久しぶりに足芯呼吸法をやってみる。入門的な形だったが納めるには良い効果があった感じで良かった。呼吸≒軸と相互関係が働くような稽古したいもの。
 型:転換肩抜落・四方崩
 転換肩抜落:各自、転換は良い感じで少し驚いた。肱・膝の緩みが良い感じで動いていたのでこれは自分も見習っていかないといけない。肩抜を掛ける際の軸がどの位置にあるか、受けの肘先がどの位置ならより抜きに働きがでるか。
 四方崩:この動きは裏を取られないように動けるかが大切。素人に抵抗なく掛けられれば合格な技なので慌てずに丁寧にすることが大切。この動きは坐居合六本目の動きと直結しているので、的確に動ければそのまま抜きも上手くなる。

 剣術:廻剣の注意点の一つは、手首を捏ねないこと。切先と刃の方向、腕の伸ばし・肱の緩みで縦に斬れるよう慌てずに確認しながら遣り続ける。いたずらに速く廻さないことも大切。八相基本受けの形が、相対でおこなうと形が崩れやすくなるので基礎練習をする際に毎回しっかりと深めていけるように。打つ側も稽古であるから、速さ・重さ・形・身体との一致など各要点に気を配れるように。
 受流:基本受けの形と間が約七割・刀の向き・方向が一割・身体の伸び・向きが二割。打ちはしっかり打っても安易に流されないことが大切です。仕太刀の中心を捉えて留めずに流れを持ち続ける。

 型:基本組太刀・六之太刀(共に初伝遣い)
 基本組太刀三本目:仕太刀は打太刀の打つ間をしっかりと見定める余裕を持てるように。打太刀の打つ間に流されず・乗らない。打太刀は場をコントロールすることを徐々に知ることが学びの一つ。単純な動きこそ深くできるので丁寧さを心掛ける。
 三角切留:待太刀は縦に受け流すが足は動かさない、そして半身の姿勢をつくる。寄太刀は肩口にしっかりと打ち込み、受けと立てる動きを大切に。
 引疲:待太刀は膝と腕を柔らかく遣い縦に刀を返していく。寄太刀は体と刀の動きを一致させていく。
 獅子乱:寄太刀は受ける間を掴む。初伝遣いとしてはこれができればまずまず。難しく考えずに単純に素直にすることがこの型では特に大切。
 巻太刀:寄太刀は打たせる気でスラスラ寄る。基本組太刀と同じでより打たせて待つ。巻太刀は軸線上を守り待太刀を詰めていく。