古武術稽古会柳心会2024年03月02日稽古録
稽古前に個人的な自主稽古で居合を少し抜いてみる。昨年から改めて基本の抜きを見直していて少しずつ修正と習得が進んできた感じがする今日このごろ。坐居合七本目も少しずつ形になってきたので五本目の修正にも入れるかと。坐居合十二本は個人的にこの古武道を続ける限りは抜き続けなければと思っているので先は長そうだ。
杖:縦回転系の各動きをしっかりと稽古。三方突きは相対で道具の両端・軸・捉え・間合・拍子など相対的に。単独であっても相対と変わらない動きができるように。
組杖:1~6本
5本目:仕方として打たせる場所を見せられるようになってきたが、捌く瞬間に腰が退けてしまっては勿体ない。打ち拂うラインを少し解説。基本は松風の動きが活きるので、基本の習得具合が良くわかる。この型は袈裟に拂うからこそ間に合うので、その部分を体得できるかが一つのカギ。
上の稽古:Yさんの動きが良かったので上の稽古を少しやってみる。構えた段階からダメ出しになって目が白黒していたが……。少しずつ体感してもらい誘い・打ちなど一調子で静かな一本目の稽古を私は特に堪能して満足。ここからさらに静謐に緊張感がお互いに出てくればもっと面白くなる。良く稽古していると改めてYさんの努力に頭が下がる思いだ。
柔:受身で前受身→返し→後廻り受身と久しぶりに稽古してみる。後廻りの対応状況なども交えながら動きをイメージして貰う。久しぶりに寝居合など工夫しても面白いかなとも。稽古前の会話から、固めた受けに対しての小手返や間取りを交えて稽古。
小手返(固め):受けが強固に取りの動きに反応・対応する状況で技を掛ける時のポイントは自分の性格と技量を素直に鑑みてやること。つまり己を知ることが大切。それを踏まえて練習。①手首に掛けない②繋げる③落す、特に①に固執しないこと。
間取:前蹴りで間を取り、小手返を掛ける。これも受けの中心を捉えないと効果が薄い。ただ蹴れば良いわけではないので注意が必要。
中心立:女性陣が結構上手くよく身についていた。突き手の本来の戻しにも良く対応して中心を抑えてられていたのでこちらが学びになった。出した手に違和感を感じたら人は自然に戻すので、そこを踏まえて突き出た腕を捌く稽古していることも伝えて。
剣術:左右の切落も少しずつ形になってきたかと思う。左側はどうしてもラインがズレやすく右と同じようにならないが少しでも近づくように。上段からの打ち込みをしっかりと受けられているかみながら中心立をしてもらう。立てる際に沈み・押しの動きを初動として利用しない形が望ましい。
型稽古:各動きでの足捌きに各位混乱している様子。これまでと違う形を取っているので、違和感が起こることは良くわかるのでこれをきっかけに動きの精査を。
中眼刀:前回の動きから更に一刀加えて稽古をおこなってみる。立てることは取ることに通じるので各位がそれぞれの段階でその一端を感じて貰えれば。
右旋刀・左転刀:型の動きに慣れてくれたら動きの精度を高める稽古もおこないながら、受け流しをよりしっかりとできる形へ。
居合:床返を三拍子で分解しながら稽古。左側の橦木遣いと引きと落としが一致するように気を付けながら。流れになれてきたら二拍子で。抜く際の意図を何処に持つかを大切にする、それが表に自ずと現れるので。
型:坐居合六本目にフォーカスして稽古。鞘出と右足の一致、前後の意識を踏まえての後方への切りなど。兄弟子の様な切を今後は参考にできればと思う