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Blog 稽古録

徒然稽古録~62~

古武術稽古会柳心会2024年03月09日稽古録

 杖:膝の緩みからの基本突きから袈裟打ち・受けの稽古へ。その場から前進後退を交互に打ち受けを変えながら間合い・拍子・呼吸を意識して練習。型稽古前に一人杖(表・裏)を繰り返し稽古。上打ちのラインが曖昧になり易い雰囲気があるが、動きを丁寧に修正しながら意識づけできるように。
 型稽古:組杖1-6本
4本目:打方を崩す際のポイントは、肩抜よりも中心を捉えへ抑えること。肩抜から崩すことに型の構成上意識が行きやすいが、動きの基礎となる部分を忘れない。また無理に崩さずに十字に押さえ詰める形も大切。
5本目:仕方の歩み寄りはそれぞれ改善してきた感じ。打方はしっかりと打つべきところへ。それぞれが遣るべきことをすることで、型の形を創る。
 立てること:一本目を題材に組杖における立てることの大切さを明示してみる。一本目の動きは非常に単純。突きを捌き躱し杖を拂い頭部へ打つ。その中で、面・線・点の段階的な捉えを磨いていく。その為に杖を自然に立てることから始める。人は単純な動き故に余計なことを我知らずしてしまう。身体で理解し腑に落ちたところから稽古が始まる。その前段階を短くできるかが大切。最初の一歩は構えから。

 柔:金剛指から腕を当てあうライトな排打功を試しに行ってみる。会員諸氏にはかなり痛かった様子だが、稀には良かったかな。気持ちを切り替えて、肩抜落の稽古へ。
小手返:肩抜落の延長で、腕の軸から肩→中心→股関節へ縦のラインで繋げて崩す形で練習してみる。受け手に対してどの程度で肩が抜けるのか、腰へ崩しを掛けるためにどの様にするべきか。そのあたりにフォーカスしてそれぞれの段階で練習。この崩しはそのまま固めた受け手への掛け方に繋がる。
型稽古:鬼拳・小手返
鬼拳:柔の手解きの基礎として馴染んできた雰囲気。次はより肘の緩み・軸の立て・当身など順次精度を高めていければ良いかと思う。
小手返:鬼拳の流れでシンプルな小手返。日頃やらない形だった様で始めは戸惑っていたが、抑えの形と理由を聴いて理解が進んだ様子。

 剣術:廻剣から浮木・浮舟・前後斬へ。稽古不足の反省を踏まえてこの日はしっかりと練習。これらの動きは縦の動きを理解・体得するための基礎・基本となる。
浮木:予備動作有り・無しでそれぞれ練習。下肢を前後に入れ替える動きが大切。直線を意識して、なれてきたら道具との一致も。
浮舟:浮木の動きをより立体的に捉える形になる。この動きは理屈も大切だが、慣れるまでは取敢えずまずは数をこなして動くことが肝要。動きの中で修正していく。
前後斬:切先を落さず、腰を廻さずに前後をきる。半身と膝の緩みが非常に大切になるのでで固めずに緩める。
型稽古:基本組太刀1~4本目
打太刀・仕太刀とともにそれぞれの動きのポイントを曖昧にせず明確にして、しっかりと稽古を重ねてみる。それぞれがこれまで曖昧にしてきた部分が現れてきて、振り返る良い形になったかと思う。
一本目:足切りをする際の切先がどの位置にあるべきか。腰切への対応と間合いの切り方。
二本目:肩へ放つ打ちのやり方と動きの捉え。動きを仮定して打たない。初伝遣いは体を捌くことを第一とする。
三本目:太刀を抑える、場と相手のコントロール、そして動きを観て待つこと。単純な動きからこれらのことを学びモノにする。
四本目:打ちのコントロール・太刀捌きと体捌きの一致・切落と下肢の遣い方など

居合:それぞれの課題稽古。流れで立居合の動きと手順を順次確認してみる。五本目の動きが気付かぬまに逆になっていた感じで反省。五本目は特に体捌きと太刀捌きの一致をしっかりと練習して貰えればと思う。