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徒然稽古録~67~

 古武術稽古会柳心会2024年4月06日稽古録

 4月に入り桜も咲き始めて今年は長く楽しめそうな予感。当会も少しずつ新しい流れを作っていこかと思いながら稽古場へ。

 杖:その場での素振りから型稽古へ。組杖一本目の構造と理解を掴むと上達が早いことを感じる。寄り・待ちの構造においては寄り側の心持ち次第で型の難度は変わってくるかと思う。待ち側に求められるのは、的確な間合い・調子で打てるかがポイント。ダメな稽古ではなく下手な稽古になるようそれぞれ取り組んで貰えたので何よりかと。
 四本目:後半の打方への崩しは、道具を先に使うこと。道具より先に体が進むと崩せなくなるので忘れずに。崩しに関しては、仕方の中心を抑えることが何より大切なので二の次で問題ない。
 五本目:打方の拂いへの仕方の捌きを詳細に解説。動きの振り返りにもなり良い学びになった。無意識に動いている部分が明確になるとより上手く変化をつけることに繋がる感じに。
 六本目:巻落の技術は始め大きく動き、最後は集中し小さく出来るように。この辺りの技術的な思想は全てに通じるかとおもうが、最後は好みの問題か。

 柔:全身を揺すり緩める動きから。今日は応用的な技から。受けてが強固な守りをした状態で小手返をどの様に掛けるか。この辺りの技術は基本の概念をよくよく理解・習得してからでないとその場限りになり易いが良い刺激になれば。
 小手返(厳):ポイント①崩す方向は縦に落す②受け手の反応を引き出す③継続する小さな動きで徐々に崩していく。特殊な状況での稽古は技術の研鑽以外では意味が無いので、出来不出来に囚われずに練習することが大切。柔は受け手の上手い下手でいくらでも状況が変わるので。ポイントを押さえてそれぞれ崩せたので良い稽古になったかと思う。
 間取り両手持ち:間を抑えてくる受けに対しての対応を目的とした崩し方。ポイント①軸をしっかりと立てる②肘の緩み③崩しを掛ける高さ④上半身ではなく下肢を進めて崩す。⑤反応を引き出す特に崩しを掛ける高さがとても重要で気付きにくいポイント。
柾目返:ポイント①動く部分を使って姿勢を正して有利な状況へ繋げる。先を取る形は感性と緩みがとても大切になるので、基礎を踏まえた形で。

 剣術:素振り一本目を丁寧に練習し、柔との共通項を意識してみる。切返では各位の段階に合わせて形と意識の使い方を稽古。テンポと慣れで動く部分を少しは修正できたかと思う。なれは大切ではあるが適切な意識付けの上で行われるように。惰性でやるとダメな稽古となるので各位の注意と場を観る私のための振り返りになった。
 切落:左右差を小さくしていくことが今後の課題。左側の自然さを右側へ、右側の技術を左側へと。
 間取り五行:構えの守りと歩みを中心に練習。各位それぞれの段階で良い動きがでてきたのでまずまず。取りきるよりもまずは守りを維持できるように。
 基本組太刀一~三:足切りと間合いを切る。捌きと受け。袈裟での切落と妥協のない袈裟打ち。
 
 居合:腹抜突きを三拍子で稽古、一瞬の静止を大切にして。型稽古は坐居合一・七本目・立居合・各自課題。
 立居合六本目:切先の付、右側の受け流し・袈裟斬りの分解稽古。立抜刀は歩数との一致も大切に。