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2024年 稽古納

古武術稽古会柳心会2024年12月28日稽古録 稽古納め  

2024年度稽古納め。
 稽古時に事故や怪我などなく、無事に納めることが出来ました。改めて日々の稽古に参加してくれる会員諸氏に感謝を。
 毎年恒例の演武も一年間の積み重ねが良く出ていた思います。演武をとおして感じた所感は来年の稽古への指標になると思うので大切にして貰えれば。
 私自身も演武中に感じた心身の働き、映像などから観れる良し悪しを今後の稽古で活かし・修正できればと思います。

 体術
 稽古毎に始めに行なっている金剛指の意図を解説。指先へ意識を通す意図は、道具を持てば末端への意識となります。この意図の習得は上達に繋がるので、日常の中で工夫ができるので地道に積み重ねて貰いたいことの一つ。
 受身:受身の基礎として軸に沿って真下に崩れることを大切にしている。その上で各受身を行なっていく。
 前受身:後ろへ退く足と上方向へ逃がす足に分けて扱う。掌が地に触れたら、肘を緩め・顎を上げ柔らかく上体を当てる。
 後受身:後方へ丸く転がる姿勢を軸線上で作ることを基礎として、両膝を前方へ折り曲げながらスライドさせていく。後頭部を打たない様にし顎をひき、額を前に向けて背中上部で受けをとる。
 前廻受身:下肢の捌きと頭部を真下に入れ込む動きを先ずは覚える。一般的な前廻り受身は頭部を入れ込むことが無いので、動きを正確に覚えるか出来る人の動きを正確にトレースすることを心掛けて貰えると上達するかと。蹴る・蹴らない・一致するなどの要点は先のことが出来る前提の修練となるので、求め過ぎないことが大切。

 剣術
 中心立:この動きが型の中でどの様な点で活かされるのかを解説。点・線・面の変化もあるので深めれば深めるほど面白い技術。
 切返:改めて注意点を伝えながら稽古。
 華車刀:基本の打ち込む拍子と腰切について。撞木の遣いで切先に重さを出す感じを体感してもらう。
 三角切留:受け流す姿勢と体の入替・傾斜の遣い方など。最後に本来の遣い方を。段階を踏む楽しさを知って貰えれば。
 獅子乱:初伝遣いでのやり方と刀の扱いについて。演武時に良くできていたので、積み重ねたモノが形になったので良かった。

 居合:演武稽古。質問が有ったので付・切付・切飛の違いを紹介。それぞれの意図をしっかりもって稽古を行えば自ずと形になっていきます。稽古をしながら来年は相対での稽古も少し増やしてみようかとも。