古武術稽古会柳心会2025年02月08日稽古録
ここ最近の寒波で身体が冷えやすくなってしまった今日この頃。稽古場のエアコンがしっかり稼働してくれて暑い中での稽古となり冷房も視野にはいる変な感じ……。
杖:杖の両端を意識しながら膝の緩みをおこなって意識を稽古モードへ。袈裟打ちで膝が柔らかく使える様に工夫してみる。稽古としては打ち込みを「抜く」受けのやり方を上位者は練習してみる。打ち込む間を捉えて動くのが前提になるが、合気の状態にならない様に工夫が必要になる。特に中心の捉を持つ人に打ち込まれると追われてしまうので、合気の状態にならない様に良く捉えて観ることが大切になる。受けの姿勢も受けるではなく抑える姿勢で出来る様に工夫を。体験の方に、横振りではなく縦の動きでの打ち込みを少し解説。道具の先を意識し、腕を最短で伸ばすことが最初の一歩になるかと思う。
組杖:打方のポイントを話しながら稽古を重ねていく。二本目は仕方に対して袈裟打ちを行なう際に互いの間合いが詰まりやすいので、適切な間合いを身体で覚えられる様にトライ&エラーの気持ちで適当にやって貰えればと思う。
三本目:打方は木刀に持ち替えて、型をおこなう木刀になるとより最短の打ち込みになるので、仕方が動く間に対して厳しくなる。寄り方・誘い方・互いの捉えが明瞭になるので、成程と感じることが多い。仕方は慌てずに、打方を良く見て動ける様に。

体術:金剛指・軸・呼吸法・膝の緩みを行なって動く準備を。軸の傾斜と膝・股関節の抜きと体の水平移動と幾つかの動きを平行でできる雰囲気が出てきた感じ。
前廻受身:Tさんが伝えていることを聴き、なるほどと思う。その通りに動くと良い前廻受身の形になる。自分でも試してみて納得のやり方。思考を固定化せずに絶えず工夫と変化をしながら、少しでも適切な形に導きたいところ。縦・その場・柔らかく等は基礎・基本的な頭部を護るという形がしっかりと出来てからになる。
間取り:突きを受ける形から練習してみる。杖での「抜き」と同じ動きを体で表現する。退く形はそれぞれ形になってきたので、今度は入る動きで練習してみる。小手返で崩せるように条件付。女性陣は捌きでの入りを工夫していて、良い動きをしていた。
肩抜・仙骨落:下肢へ働きを伝える工夫として。どの様にすれば下肢へ繋げるか・合わせられるか、動きの練習をとおして理解が上がって貰えると次に繋がる。ただ技を掛ける段階から早く脱する工夫を。極論、意図を掴めばその技は課題の一つでしかないので拘り・専心する必要はない。出来る・出来ないに拘らない。

剣術:構え・幾つかの素振りから、剣当てへ。これは間の動きを見る・学ぶのに非常に適している。打ち込む呼吸・拍子を読んでそれに合わせてみる・なかなか面白く次の段階に自ずと入れる工夫になると感じる。
切返:各位の段階を感じたまま伝えながら稽古を進める。十人十色で同じ課題・ポイントがないのは面白く感じる。ただ伝えるポイントの本意は変わらない、それぞれに合わせて言い方は変えるが。
木葉落:退かずに体をその場で入れ替えながら、刀を受け流し打ち込みのラインから身体を外していく。少し練習すると形になってきたので型として稽古してみる。
型:木葉落
打太刀が下がるまで、仕太刀は動かずに捉え抑え続けることが最初のポイント。打太刀が間合いを外したら、構えを正して抑える形に移行する。その際に退き過ぎて、間合いを外さない。気持ちが逃げに傾くと下がり過ぎてしまいがちになるので注意する。付から誘いの動きをする際に、打太刀の呼吸と間を外す働きを丁寧に、この時切先を残すと打太刀は動かないので独りよがりにならないことが大切。