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Blog 稽古録

2021年3月20日 稽古録

 暖かくなって来たので朝の目覚めも程よくなって来て春を感じる今日この頃。稽古支度をしながら観るランキングが面白く毎回時間が押してしまうのが目下の悩み。

 自主稽古の杖稽古では、道具の扱い方の基礎確認として両腕を延ばす事を丁寧に練習。両腕を延ばす事は、大切な事なので参加してくれた会員諸氏は身に付けて欲しいと思います。型稽古は、組杖の三本目を行ってみる。歩みから間合いで立止まる形で行い、打ち方、足捌き、杖捌きの確認。

 体術稽古では、久しぶりに二教・三教・四教を行ってみる。体術の基礎としての逆関節技法を学ぶのに程良く、丁寧に柔らく行えばマッサージ的効果も有るので良い感じ。二教のポイントは受けの手首を綾持ちに掴んで立てても極めない事、あくまで左手の斬りで中心へ繋げる事。三教は袈裟斬りで相手を崩す事。四教は手の内は難しいので体の一致と下半身の使い方を中心に練習。三教で斬りの入りもやれば良かったかな。

 剣術は小太刀から。今回も中世兵法研究会で復元・研究された中条流の型からやってみる。そもそも一般的な大太刀と小太刀で行っているので、微妙ではあるのだが、型稽古を行う事で導き出される段階的な学びの思想と対応術から、それぞれが小太刀の扱いを学んで貰えれば。※私もこの動きは初心者なので型から一緒に学ぶ感じです。
(中世兵法研究会の方々が復元を行う上で、深く考察、苦心して下さった事も稽古を通して感じるので有難く頭が下がります。)

 大太刀稽古では、基本組太刀二・三本目を稽古。呼吸は合わせても同調をしない様に注意が必要。打太刀と仕太刀の役割の違いと待つ事の大切さを。二本目では、特に打太刀の車から逃げる様に動かない事。打たせるから相手の太刀を落とす事が出来る事を忘れずに。

 居合術は基本刀法から。腹抜突は二拍子目の動きを丁寧に。切先返は剣先を落とす事をまず学ぶ様に。型稽古は、坐居合の向覃中刀と透肩井刀を稽古。特に透肩井刀の切先返を行う際の左手の使い方は、大切な事なので習得できる様に頑張って貰いたい。