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Blog 徒然に

言葉と質問

 SNSを眺めているとつい最近のトピックの一つに武道・武術系の話で「師匠に質問はしても良いか」というのが有りました。自分のこれまでの経験を振り返ると学んでいる場によっては、「師に質問はもってのほか」の様な忖度が蔓延している場所は確かにあるかと感じます。その様な場は、師をトップとして、組織内にヒエラルキーが出来ており威厳を保つシステムとして機能していたかと思います。場を引き締め学ぶには良いかと思いますが、心身がかたくなりやすい様な気もして柳心会の方向性として合いそうもないかと。

 柳心会としては、質問は程よくしてくれると稽古を進行する上でも助かるので歓迎です。伝える側が、相手と向き合うきっかけにもなるので。ただ気を付けて貰いたいのが、「何」を知りたいのかをある程度、認識した上で質問して貰えると助かります。あと言葉で理解できれば出来るとは思わない事も大切です。言葉はきっかけです。

 柳心会で大切にしたいのは、身体で解かるというところなので言葉では何事も伝えきれません。それを踏まえてなるべく伝えられればと思っています。(話過ぎてしまうのがたまに傷ですが……)積み重ねた身体がなければどの様なモノも素通りして、空へ行ってしまいます。そこをそれぞれの段階で、重ねて深めて得て貰えれば良いかと考えています。