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Blog 稽古録

剣は軸線上を

2021年7月03日 稽古録

 

年の半分も終わって、後半戦へ。無事に半年過ぎた事が有難く、次のステップも考えつつも基礎固めもとアレコレと。会員のそれぞれの段階に合わせた階梯の構築と稽古の工夫が出来る様に。

杖術:今日は、縦の動きの基礎となる膝の緩みの構築から。膝を緩めて、骨盤の動きから左右から前後へと立体的な動きへ。袈裟打ちから体を載せて重さを出して行く練習へ。速さは、身体の緩みと関節の遊びで、重さは体を載せる。それらを大きな動作から小さな動作へ。最後に組杖二本目「浅間」を練習。受けから袈裟打ち三連、縦回転突きへ。打方が打つ最初の袈裟打ちは間の拍子が取れる様に各自が工夫を。仕方は、受けからの体捌と杖捌きが一致する様に。

体術:膝の緩みから剣術型「引疲」を使って、足捌きの練習。単独での動きに慣れたら、相対で相手を詰めて行く形へ。足捌きと左半身の膝・肘の使い方も解説。間を掴むためには、相手への捉えが大切になります。打つべき間は変わりませんが、対する相手が変われば変化します。その変化に柔軟に対応する為の「捉え」を掴む工夫でもあります。
手解肩返の腕の捉えまでの動きを研鑽。柳心会での受けは、ただ受けるモノではないので、その辺も工夫。


剣術:上段からの打ちは、丁寧に軸線上を通る様に。正しく正眼を構えられるとその軌道の細やかな差が大きな差になり稽古に成らなくなります。正しい動きを求めつつも最善の動きに成るように稽古が出来ればと思います。型稽古は、基本組太刀三本目と六本目を練習。三本目で仕太刀にまず覚えて貰いたいのは、待つ事。この一点を大切にして貰えれば。六本目は膝、肘の緩みと三本目で培った捉えが大切になります。呼吸は合わせても同調はしない様に。打太刀と仕太刀の違いを明確に。

居合:床返と坐五本目の半身使いから。坐五本目、前半の動きの見た目に惑わされない様にやるべき動きは半身の体捌です。坐十本目は、膝下からの抜き出し、切付、片手半身斬りと結構難しい。最初の抜き出しと切付を大切に。