2022年1月8日 稽古録
2021年から古武術稽古会 柳心会として稽古場を新たにして、改めて古武術と向きあいながら一年を過ごす事ができました。会員諸氏・有形無形にて支えて下さる家族、友人に感謝いたします。
2022年は、昨年の学びを踏まえて稽古体系の整理を進めながら、会員諸氏の上達となる様に稽古場を運営できればと考えています。
細かい技術を深めれば型を忘れ消えていき、型(手順・器)を大切にすれば技術は消え形骸化へと。型から学び形に至り、今に活きるもので在りたいと想っているのでその為の一歩が踏める年であればと。
杖:杖を使ってゆっくりと身体をほぐしながら動ける様に。基礎の廻杖、打ちの確認をしてから基本一人杖の練習へ。表の動作を覚えたら裏も表と変わらぬように動ける様に。その後は、型稽古へ。
型:愛宕は捌からの位置関係が近すぎるので空間の把握が大切なので、各自工夫が必要。浅間は、膝の緩みで崩れながら袈裟打ができる様に。
剣術:構え・基本素振りをこなしてから、袈裟打と基本受けの確認へ。中心の意識と捉え、剣で体を守る事。良く観れば剣術の基礎を学べる良い稽古法なので丁寧に行って貰えればと思う。
型:本年よりまずは基礎剣術型6本(打・仕)寄り・待ちから手順を覚え、基本組太刀型のへ。手順通りに焦らず動けば型が成り立つので、その中で剣捌、体捌、基本となる打ち込み等を掴んで貰いたい。形を整え奇麗に行う必要はないので、基礎となる要点を忘れずにまずは手順で動き身体に通し落とす事が第一となります。
柔術:基本構えから中心の確認を行ってから体捌へ。単独・対人と動いてから小手詰へ。掛けようとする事よりも体の一致と中心を捉えて動く事を大切に。受けも捕りも互いの中心の捉え、伝えを前提に稽古を成り立たせる事。動く気の無い相手への稽古ではないので勘違いしない様に。
型:これまでの動きと違うので暗中模索の稽古となったがこれで良いかと思う。そもそも技は掛からないもの。その前提で丁寧に工夫を重ねて深めて行ければ良い。安易に技を掛けたいのであれば此処でやる必要は無い。まずは手順を踏む事で成り立ち、その通りに身体が動かないことを再確認できれば。そこから改めて稽古を丁寧に少しずつ進めて行ければ。