古武術稽古会柳心会 2023年05月13日稽古録
杖:膝の緩みから廻杖へ。ここ最近意識しているのが道具の末端意識。これは師匠から道具を扱う上で共通する大切な教えの一つ。松風・巴も道具の末端と握りを意識しながら練習し縦回転へ。
縦の動き:動く際に直線を意識して、その線上に体と道具を置き縦に動く。この動きは杖に限らず柔術・剣術・居合など当会でおこなう全ての動きに内在されている。杖はそれを回転運動で確認できるので入門・深化していくのに良い。
型:組杖1-3本目(打・仕)・7本目
1本目:打方として先導する際の突きの間が曖昧な感じを受ける。仕方の中心を捉え末端で躊躇なく突くことが大切。
2本目:仕方の動きは上手い。こちらも打方は初手の袈裟打ちの拍子と間がもう少し。仕方を追い込める動きが出てくると良い。
3本目:仕方は下から打方の中心へ抉る感じが出てくると打方の動きに深みと意味が出てくる。
居合:一文字腰抜き・縦抜・腹抜突きを少し数稽古。腹抜突きをする際に鶴一足について雑談。今は遣わないモノだが、工夫をとおして稽古で練れば良いモノではあるので。
型:正面斬・月影・本腰・瀧上・坐居合1・11本目・各自課題
月影:始めの斬り付の表現は自己鍛錬あるのみ。この辺りは見せられても教えることはできないので掴むしかない。ただ漫然と稽古を重ねていてもできるものではないので。
瀧上:刀を寄せて抜き出す動きと刃を垂らし、切り上げる。単純だがなかなか難しい動き。
坐居合11本目:この型の動きを明確に示し稽古してみる。それぞれ良い感じで抜いてくれるのでやってみて良かった。複合的な動きを破綻なく成り立たせて、型として示すことは容易くないので自分も稽古あるのみ。
柔術:足芯呼吸法を久しぶりに導入しておこなってみる。呼吸法各種は短い時間でも集中できれば良い効果があらわれるのを実感。膝の緩みの流れで、継足を少し練習。継足・小引など剣術・居合にも遣われる足遣いを指導したことが無かったので良い間で思いだした。
型:坐技呼吸法・撞木小手返(小手極)・正面入身崩
正面入身崩:両手取から受けの肩を抜き崩し入り身をして終わり。崩してからの入り身の仕方は初心者・中級者には良い学びかなと思う。投げるのではなく、崩すここを大切にしたい。
護身について:両手取の流れで、護身法の基本を少し練習。実際は意味がないが、経験・知っていれば1%ぐらい価値が有るかもしれないので稀に。単純な力・体力は技術を凌駕し駆逐することも踏まえた上で練習・稽古することが大切。
剣術:構え・素振りと要点を踏まえて。どの素振りも両肘をしっかり伸ばし、緩めて遣うことが大切。特に車之打は肱の緩みがないと形にもならないので意識して稽古することが大切。
八相基本受け:形が取れるようなった人には、動く際に気を付ける軸の位置と下げについて練習。軸の移動を意識して遣えれば良い技術になるが、無意識にしていると事故に繋がるのでこの辺りは注意しなければいけない。
中心立:初級・中級・上級とそれぞれの動きの違いと使い分けの稽古。特に中級の間詰と上級の間詰がどう違うのか、立て詰める動きも。受けず立てる感覚と詰める動きは心法にも通ずるのでそれぞれ深めて貰えればと思う。ただ中心意識がないと取りとめなく漫然としてしまうので人を選ぶ稽古でもある。
型:下段中心立
それぞれの段階で、下段・正眼から誘い・正眼と稽古。特に誘いは間合いが成り立たないと意味をなさいのでやるときは気を抜かずに。立てる感じはそれぞれ良い感じ。あとは中心への詰めをよりしっかりできれば。