古武術稽古会柳心会 2023年5月27日稽古録
杖:あえて軸を崩して柔らかく膝の緩みから。固めず自由にゆらゆらと流れて、廻杖へ。松風・巴とポイントをおさらいして、上打・切先返・一人杖へ。一人杖の最後で切先返する際の誘いからの動きは、自分の中心と軸を空けないのが大切なポイント。緩みからの後ろ突きは、肱の緩みがいきる部分なので雑におこなわずに丁寧に。
型:杖剣一本目
本来は薙刀の型ではあるが、稽古の工夫として杖で。切落からの付、極めてからの詰めと各自良い刺激になったかとおもう。型稽古で学ぶ極めや付けは、意識の遣い方でもあるのでこの辺りも今後は重点をおいて稽古をできればと思う。
居合:構え・素振りと日頃木刀でおこなっていることを居合刀で稽古。切先・刃の意識を育てる一環として居合刀でやるのは良いこと。日頃の動きを確認するのに最適。
廻剣:親指・人差指で練習。握らずにコントロールして柔らかく刃筋をとおすように。音を出さずに丁寧に静かに。
型 :立居合四本目・坐居合9本目・各自課題
立居合四本目:足遣いと抜きの一致・突きと膝の落し込み・突きと三角の意識とポイントを明確に解説を交えながら稽古。身体が向身になり易い動きではあるが半身なので忘れずに。
坐居合九本目:坐居合八本目の抜きを前提に、足捌きと傾斜の一致・撞き込みをしっかりとを主題に稽古。Yさん、意識遣いが変わって型に勢いと雰囲気が出てきた。雰囲気が出てくれば型が生きてくるので継続してできる様に。
柔術:金剛指と呼吸を合わせて、心身を緩めていく。柔らかさは緊張感のある硬さを内在してこそ。正面打のやり方を解説してから袖返へ。
型:袖返・腕返
袖返:受けから受けの肩を詰めて縦に返し真下へ崩す。この動きは、腕返と異なる動きなので横へ廻さない様に。腕が下へ落ちやすいので、そのあたりを改善することからが稽古の工夫。
腕返:受けから、受けの肱→肩→中心へと繋げて腕を返していく。押さずに真直ぐに動かしていく。基本にして奥に繋がる大切な動き。
間取:打ちの正面打ちを間取で抑える。この動きに正解は無く、それぞれが間で抑えていく。返す・退く・流す・引くなど。大切なのは打ちの間を抑えて、中心を崩すこと。各自今日の稽古をいかして笑顔で稽古。笑いと呼吸の大切さが、間取りの極意。
剣術:出だしに柄取を少し練習。これは技術として知っていれば良いことなので、現実を忘れずに。都合が良いのは稽古場とファンタジーだけなので。
切返:互いの間合と刀の関係と調子・拍子のバランスを取れる様に。基礎は両腕を伸ばすこと。
中心立:立てる時に横へ廻さずに縦に中心へしっかりと繋げて詰める。受け手は、中心への働きに対応できるように稽古を深めて、柔らく。
型:基本組太刀四本目
・この型のポイントは、太刀を立て個々の動きを明確にすること。腰切・太刀捌きが曖昧になりやすいので。打太刀・仕太刀が拍子・呼吸を合わせて焦らずに動きを読みあう様に動く。基礎は打太刀が導いて。最後の部分は、捌き躱して太刀を立てる。獅子乱とは違うので注意が必要になります。