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徒然稽古録~38~

古武術稽古会柳心会 2023年09月16日 稽古録

 杖:三方突の杖先を意識しながら、各動作を丁寧に練習。通常の動きで行うときは流れや速さを優先して細かい部分の意識がおざなりになりがちなので、時にはこの様な稽古も大切。

 型:組杖1-7本
 浅間:袈裟打ちの受けからの切返を本来のやり方で練習。この打ち込みの為には、膝の緩みが非常に大切なのですがこの動きを優先すると殆どの人が下手になるので、前段階が出来てきた人向けとなっている。
 富嶽:肩抜ではなく、十字抑え→逆突きの形で稽古。しばらくはこの形で稽古を進めて、この基礎が身に付いた人から肩抜き崩しへ進める様に修正。
 大山:腰への払い打ちの弾きかたを解説。上段から肘の緩みで落として斜め後方へ払い落とす。このやり方が会員には想定外だったようで、かなり不思議に思われたが自然に当たり前に動いていたのでこちらも良い確認になった。
 飯縄:巻落からの捌きがかなり良くなっていたので、速い動きの対応も今後の課題になりそうな段階へ。
 小蓮華(仮称):この型の動きは、小手抑えがまずしっかりとできるかどうか。あとは斜めに打たずに切落的な働きができるか。

 柔術:前廻り受身の動きを確認。そろそろ頭部をしっかりと入れ込む習慣ができてくれると良いかなと思う。基本的に固い場所で稽古をしているので、その為に必要な身体を柔らかく緩んで遣うそれぞれの工夫が必要。それが結果的に上達に繋がるので。

型稽古
 撞木小手返:手解きから小手取りの際に腕を運ぶ位置と高さはかなり重要な点なので、受けをよく観察して的確な位置に運ぶようにする。小手を返す時は、後ろ足の撞木作りと動きが一致する様にする。
 落葉:手解きからの当て身と体捌きは位置して動く。腕の落しは、受け手の肩が真下へ崩れる様に働きかけることが大切になります。
 尾崩:捕手側は、受け手の肩が真下へ崩れるポイントと掛けたの工夫が必要。受け手は、握りこんでいる腕の緩みが大切。ただし先を見越して動かぬことを忘れずに。

 剣術:廻剣で刀に慣れてから切返へ。各位の切りが重くなってきてうれしい感じ。それぞれの稽古が形になってきたことが判ることはモチベーションになる。切返のやり方を次の段階へ。切り結んだ交点をずらさずに体の入替で打ち返せる様に。この辺りの技術が普通にできる様になれば上級と思う(速さ・重さとは別の事柄ではあるが)切落は、左右で練習。基本的にこれまで右側を中心的に行ってきたので左側は苦手であるので地道に。

・陽重刀・中心立・右旋刀・左転刀

 陽重刀:左右でしっかりと切落を掛けて、切りきる様にする。あとは打たせた上で重ねて切る様に。
 右旋刀:形になるかどうか確認しながら練習。交点の位置と流す刀のライン取りが今後の課題かと。形を整える必要があるかな。
 左転刀:こちらももう少し形・手順を整える必要がありそう。ゆっくり動きを確認しながら練っていこう。

型稽古:基本組太刀1-6本
・二本目・五本目の動きの違いを解説。特に五本目は打太刀の理解・技量が求められるので安易・適当な意識では仕太刀の害になるので問われる型かと思う。まずは手順と要点の違いを整理して覚えることから。
 ・四本目の初心・初級は刀を立てることだが、中級の段階としては小手への切りと腰切の丁寧さが求められる。打太刀は太刀捌きの徹底が求められる。

居合:坐居合十本目
・この型でまず求められるのは、膝下からの抜き出し。その為には、頭を垂れて柄頭を延べて刀をさしだし鞘引きを徹底して抜き出す。下半身・上半身・刀の三位が一致して動くことが求められるので実は難しいということを再確認。二之太刀も段階的に工夫しても良いかとここ最近考えを改め中。