朝から静かに雨が降る日。ゆっくりと秋の雰囲気を感じて季節の移ろいを感じながら稽古場へ向かう準備をいそいそと。
柔術:金剛指からゆっくりと身体の調子を確認しながら。受身をする際の腰部の位置について意識を向けながら練習。特に前廻り受身をする時は腰を捩じらないように気を付けて。指先・頭部が自分のまたの間にしっかりと入り廻れるようにすることが大切。縦にその場では基礎の動きが過不足なくできるようになってから。
肩抜落
①受け手の肩を上げて抜きを掛ける
②①の状態で水平に後部へ肩を移動させる
③②の状態を維持して、受け手の腰部・膝へ働きを伝えるつもりで鉛直状に真下へ移動させる。
正しくできれば崩せるはず。できないのが普通でだからこそ様々な人に掛けて観る力を養うことが大切。技がいつも掛かるという状況は忖度が無意識に働いている可能性があるので注意が必要。※柔術の90%は受け手次第で結果は変わります。その前提で技は掛けることを理解していること。
小手返
肩抜落の崩しを踏まえて稽古をする。段階的な稽古で学んだことをリンクして考えられればまずまず。技の掛かり具合に視点がいってしまうと……。
※師匠の指導は柔術で重要な崩し・繋げ方・柔らかさなどを部分・技の稽古をとおして学びに来る人それぞれの理解の段階で稽古できる様にされていた。当会もそれを踏襲しながらより型に趣をおいて稽古をしている。会員を観ている一長一短なのだなと。結論的には深く思考できるかどうか、それぞれの資質・学習様式しだいなのかなと思う。古武道の形式としては、段階的な型稽古をとおして学ぶ側に要点を覚え込ませて自然淘汰的にできる人を創るのだろう。
剣術:構え・廻剣と基礎を確認してから、切返・中心立と動きの確認をしてから型稽古へ。今日は人も少なかったので希望をとって上の型をすることに。
雷心組1-5本目(仕太刀側・中級者は基礎的な動きで練習)
大乱:この型で求められることの一つは、抑える動きの習得。受ける・潰すのではなく抑える。この三種類の動きの違いと使い分けを踏まえて間の攻防を表現できるようにする。 ※特にこの段階の打太刀は柔らかと重さを踏まえた的確な打ちをするので、前提として中心の捉えが出来ていない人は段階を下げないと型稽古にならなくなる。
木葉落:この型は構えと請流しを踏まえた間詰の動きとなる。まずは初段階の動きで手順と要点を確認して稽古。特に流す技術の理解と習熟が問われる。間詰では一見すると躱すように見えるが、流す表現ができなければいけない。
下段小手:この型は中心立(左前)の間詰となる。木葉落と同じよう構えと間(呼吸・拍子)が重要となる。中級者は初段階から。構えができているかどうかが問われる。構えとは?技術としてはアレコレ解説できるが、根本の構えに対する個々人の認識がとわれるかと。
若乱:飛龍剣を遣う型。根底として飛龍剣の技術と拍子・調子・間合を含めた間の技術が大切。乱暴にすると道具のダメージが大きいので丁寧に稽古。この型は何より数稽古で自得すること理屈は後からが大切。
龍尾:この型は誘いと間合の攻防型。切落・請流・摺り上げ・中心立などがあるが全て呼吸(流れ)の中に集約される。特に攻防の理屈をしる(体感)できるまで練り込むようにしなければ学びにならない。中級者の動きを観ると基本でおこなうと良い稽古になりそうな気配がする。