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Blog 稽古録

徒然稽古録~42~

2023年10月21日 古武術稽古会柳心会稽古録

 杖:構え(左右入れ替え)から。その場での袈裟打ち(左右)・上打ち・切先返(左右)を確認してから相対しての打ち込みへ。上打ち・切先返しを打つ時に相手との距離感を間違えることが多々あります。その時は道具の先が上であれば頭頂に届く様に奥を意識してやることがとても大切。退き打ちをすると怪我に繋がる可能性が高いので、道具のコントロールが出来ても忘れずにやり続けること。

 組杖一~七本目
 二本目:袈裟打ちからの縦回転打ちへ繋げる際に打ち込んだ杖が外れぬように出来れば、次の段階へ。ただ対応できない打太刀だと深く入り過ぎて危険になるので相手と場を良く見て稽古を。
 三本目:誘いの入りは相手の間合いに入り込むように崩れることが一つのポイント。難しく考えすぎずに柔らくやることが何より大切な事
 五本目:この型は間合いの外で誘うことが学びの一つ。間合いの際で誘っても型は崩れる可能性が高いので間違えない様に。腹部への打ち込みを打ち拂うには余裕が必要になります。特に型の根底ある遣り取りの思念は、その様な動きは許しませんが。
 六本目:巻落からの動きは打方・仕方ともにどの様に稽古を重ねるかそれぞれ良く考えて貰えればと思います。自分次第なので。
 七本目:この型の切落は道具の適性を踏まえて動くことが求められます。剣と同じように動いても……。捩じらずに縦に割り込ませる。

 柔術:二刀剣術に繋がる十字受け柔術を稽古。十字受けは古傳の動きとしては良くあるので守りの一つとして稽古することは大切。受けはしっかりと打ち込むことが求められるので曖昧さや雑さがない様に丁寧に柔らく。
 向:まずは守りその後切込む。腕を太刀として意識してやるように。
 横捌:体捌きから打ち込む。左腕を縦に動かして立てる。
 小手返:縦の体捌きで受けの懐に深く真直ぐ入り込む。その結果として小手返の流れとなり崩す。
 腕返:この動きで重要なポイントは手先からではなく肩・肩口を縦に返して真下へ。切先の動きの様に。

  剣術:二刀・小太刀・体捌

二刀:向満字・横満字・小太刀立・大太刀立・中段・双捲

 向満字・横満字:正面か横に捌いてか、基本となる動きは両型ともに共通しているので慌てずにまず守る。そこから受け太刀を崩さずに体を捌き刀を切り付ける。
 小太刀立・大太刀立:この二つも要点は共通している。打太刀の感度のほうが重要かもしれない。仕太刀側も両膝の緩みがないと斬り捌けないので、緩みを忘れずに。
 中段:退き外しは楽に無理なくの間でできる様に。またこの型は外すことが最初の学びなので打ち込まれない様に。
 双捲:小太刀の扱い方と体捌がとても大切になります。捲るとはどの様な動きか想像力を働かせて拂う。

小太刀
 波立(二)と受け流しの違いが難しい様子。基本は強固な半身構えがあったうえで打太刀の打込みを当て防ぎながら体を捌き付ける。流す動きは打太刀に崩れを与える太刀捌きとなります。
 受流:半身の入替と刀の鎬を遣い流します。半身を入れ替える際に沈みを遣うのも初期段階としては有益なので悪くない動きとなります。大小の違いから受けるというよりも抑える動きが必要になりますので其のあたりも重要。