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Blog 稽古録

徒然稽古録~45~

 寒暖の流れが良くわからない日々の中で、格的な寒さを感じ冬の始まりを実感。今期の二刀・小太刀稽古も残りわずかになってきたので、そろそろ纏めの時期かなと思いながら稽古場へ。

 杖:縦回転から縦の動きの稽古へ。三方突を題材に各動きの中でどの様に縦の動きが活かされているか、段階的に練習。先の活かし方、足捌きの動かす順番で身体がどの様にズレるのか等。これまで意識していなかった部分を確認できたので良い稽古になった。足捌きを省略して動くことは動きの根本を歪める可能性が高いことも。

 型:組杖一~六本目
 四本目:肩抜きをする時に体は動き、詰めていきます。その前に動くと前に詰めすぎて、型自体が破綻しやすくなるので丁寧に動くことを心掛ける。
 五本目:上段への変化をどの位置でおこなうか、動きを見せて解説。この型で覚えることは前に進む・打たせる・取り続けるなど。単純であるからこそ迷い易く逃げやすいもの。
 六本目:巻落からの体捌きと袈裟打ちのやり方を改めて。仕方は打方に打たせて裏を取る様に体捌きをする。この時の捌きが型を成り立たせるポイントの一つ。

 柔術:構えの作り方と入替をしっかり行ってから、足捌きの基礎を練習。順体での前後進退・交差歩法での構えの維持など。正面・横面打ちをする際の理合を説明。基本は捉え続ける動き、これが身に付けば自ずと全てにいかされてくる。

 型:向・横面・突き捌き(後の先)
 突き捌き:二刀の中段で学ぶ動きを柔で。稽古の流れで空手経験者の会員に一本組手での応用例をみせて貰う。理合がしっかり認識できれば様々な形に応用し研鑽ができるので、各位の工夫が大切。稽古場での稽古では、その場かぎりになり易いので生活のなかで磨いてもらいたい。

 剣術:二刀(向満時・横満字・中段・小太刀立・大太刀立・鷹之羽)
 向満時・横満時:基本の受けと体捌きの基本をしっかり身に着ける。小太刀を立てる動きは引き込まない様に気を付ける。
 中段:打太刀の打ち方・仕太刀の退き方などを中心に。中心を捉えながら迫る太刀を外すのが打太刀の基本的な動き。それを踏まえて退き外し抑えて取るのが中段。型の動きと理合が一致した動きになる様に練る。
 小太刀・大太刀立:基本は各太刀の中心立。打太刀の技量と感覚が求められるので雑な打ちはしない。雑さ決めつけは自己の感覚を歪ませるので気を付けること。打太刀は正しく負けるのが仕事の一つ。負けまいとする気持ちは余計なもの。仕太刀は太刀捌きと体捌きの一致が出来る様に。
 鷹之羽:この型はまずは正しく構え歩む。小太刀での受けは拳を出さないように気を付けて。大太刀の切り付けは、半身・撞木足をしっかり作る。

 小太刀(波立・下段受け流し・下段受け詰め)
 下段受け流し:かなり久しぶりにやってみたが各位身体が覚えていた様子。下段の打ちを抑え受け流す動きは頭部を守る意識を忘れずに。
 下段受け詰め:今日の稽古では下段からの受け詰めを少し流し過ぎたかなと反省。太刀の縦詰めなので良い学びになる技術だったので反省。打太刀の稽古になるので部分稽古で集中練習しても良いかもしない。