古武術稽古会 柳心会
2022年4月16日 稽古録
稽古前の雑談で、受け身に付いてアレコレ解説?する。なぜ受け身を練習するのか。この問に対して一般的な部分と武術的な部分で回答はできるが、本当にそうなのか自信を持って言えるほど整理できていないのが実情。稽古を続けるなかで模索していればいずれ。
杖:基本の素振りと掛かり打ちを練習してから、型稽古へ。組杖一・二本目を稽古。一本目の体捌と杖捌きが良くなってくれたので次の稽古ができる段階へ。二本目は、最後の突き伸ばしを解説。杖の短長を受方の動きを把握し対応できる様になって貰えればと思う。打方も冷静に仕方の動きを把握して対応する事が大切。
柔術:鉛直方向からの各種受け身を練習。受け身の基本は柔らかく、頭部をはじめとする身体の急所をどの様な状況下でも守れるように整える訓練ともいえる。各種の形はその為の方便なので、そこを忘れない事が大切。その延長にある技術の表現としての受け身は宴会芸かと思っている。
袈裟の崩し:久しぶりに撞木のつくりによる各種崩しの練習をやってみる。これらの練習には、受けの練度が必要になるので取も受けもよい稽古になったかと。
一、袈裟掛け 二、袈裟抜き 三、袈裟背負い(体落から)
ポイント:①受けの中心を捉え続ける事②取は沈まぬ事③かけるべき方向を間違えない事④共通する動きを理解する事
剣術:素振りから型入を稽古。その流れで間の入り・取など手順からやり取りに繋がる基礎の部分を稽古。この感覚を掴むために、稽古・型に段階をおいているともいえます。観える事に捕らわれず、捉え結ばれた中で現れるやり取りを掴んで貰いたいと思っています。
稽古内容:型入・下段付・切返・打ち受け・中心立(間なし・寄り)など
型:基本組太刀一・二本目
居合:坐居合六・七本目を中心に稽古・各自の課題
坐居合六本目:前後の相手の想定と縦の動きの一致。軸の位置は変わらない事が大切です。
坐居合七本目:軸の浮き上がりと鞘引きの一致。斬り(上半身)と足(下半身)の一致と半身。