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捉え方と見え方と

古武術稽古会 柳心会 2022年8月13日 稽古録

 台風が近づいている割には静かな朝で少し拍子抜け。稽古場へいつものルートで向かいながら今日は何をやろうかあれこれ考えながら。

 杖:構えの確認から。当会の構えは半身を基本とし、軸線上に杖先を合わせ剣の構えと同様に三角形△の守りを作り身体を入れ込む様にしていきます。この構えがどの程度出来ているかでそれぞれの上達が伺えるので、どの様な稽古をおこなうかの一つの指針になる。
 袈裟打ちから、引落を会員へ指導。これは今日初めて始動するので、半身から真半身への変化での杖の使い方に戸惑っているのが伺えたが、練習を進めていく中で少しずつ馴染んできたかな。Sさんが頭の柔らかさを発揮して、素直に動いて良い感じだったのは流石かと。 

 柔術:受け身の練習で、腕の螺旋を使って背骨のラインで縦に廻る前廻り受け身をやってみる。この受け身の練習で、これまで観えていなかった会員諸氏の前廻り受け身のイメージが掴めたのは良かった。修正点を伝えて、前廻り受け身をやってみるとそれぞれ一歩前進!!

 型稽古:柏手返・屏風落(仮)・撞入
屏風落(仮):動きの手順が少しずつ馴染んで来た感じがあり、スムーズな動きになって来たので当身の部分と落としを掛ける際の下半身の使い方なども練習。この部分は居合の逆手納刀と同様の動きのポイントがわかればスムーズに一致ができるかと思う。
撞入:この動きのポイントは、受け手の中心を最後まで捉えて真っ直ぐに撞き入れるところです。その後の藤返の部分は余儀なのでこだわりを持ち過ぎない様に。

 剣術:中心立をおこなう際に、交点から受け手の中心へのラインをどの様に取るのか。基本は最短で中心へ繋げ立てます。その際の立てる瞬間の位置で技術の差が出てきます。大きく・小さく・間の長さ・上下など。ただ基本の切先から立てることは忘れずに!!
型稽古:基本組太刀二・三・四本目
四本目(初伝):仕太刀の動き
①左折敷から縦に剣を立、切落を掛けて打太刀の中心を取りにゆく。
②腰斬りは右足の踏み込みと一致させる(基本は一歩)右折敷に変化する。
③右折敷の構えから、打太刀に打たせ左へ捌き小手切をおこなう。

 居合:坐七本目・四本目・十本目
坐七本目:柄頭の寄せと軸移動による抜き方を丁寧に練習。半身を取る際に左撞木のつくりが一つのポイント。
坐四本目:柄頭を右に廻さないこと。右足捌きの位置など一つの目安として稽古を重ねるのが大切。
坐十本目:この型は、片手付き付け、片手斬りとなるので刀のコントロールと体の一致が大きなポイントになるので焦らないことが大切。あと切先が浮かずに膝下から出る様に。