2023年11月18日古武術稽古会柳心会稽古録
杖:ゆっくり膝の緩みで身体を温めながら舞杖の基礎を練習。腰背部を出す様に動きを流して廻杖・縦回転など織り交ぜて各々自由に動いていく。一人杖は表・裏の各動作のテンポを合わせながら動きながら要点を観る感じで稽古。号令の稽古でただ流していくのでは時間が勿体ない。その流れの中で動きの要点を見直して自分に返る稽古としてもらいたい。工夫の一端になればと思います。
型:組杖六本目(部分・徹し)
始めに巻落の部分稽古から。巻き落としてから打方の中心をしっかりと取る動きは大切な部分なので忘れない様に。捌いた際の位置は注意が必要。六本目後半の体捌きにフォーカスして集中稽古。稽古中に動きを見ていると打方・仕方共に結果的に体捌きをするので動きが混ざって混乱している形になったので、再度動きの確認と諸注意。型稽古では遣り取りが大切なので、其のあたりを意識して貰いながら丁寧な間で稽古を進める。
上手下手よりも雑な稽古の積み重ねと意識の持ち方が問題だと振り返る。場を持つ側としては自身の不手際と技量の低さに反省しきりとなってしまう。どの様に積み重ねていくかを今後の課題としたい。
剣術:二刀剣術から。
初心・初級者は満字受から。向・左右受けをする際の体捌き・刀の組み合わせ等の諸注意点。中級組は左右片手切の練習から。片手切する際は、両刀よりも明確な切先の意識と体の入替が重要。身体は退いても意識は引かないことを掴むこと。この動きは正眼破の動きに直結するので大切。
向満字・横満字:基本となる受けと刀の立て方の良い稽古になるので各々しっかりと重ねて欲しいところ。一歩先に進みたい人は、受ける間のコントロールが出来る様に工夫も大切かと思う。
中段:仕太刀側の動き如何で声が自然に出てしまう。間で外されると大太刀が喉元に迫るので身体が自然に反応するためだが……閑話休題。二刀の中段構で迫る際に外すからと云って柔らかくし過ぎてはいけない。外せなければ其のまませまり抑える態勢に入れる様に。間が判らず悩むのなら敢えて当てさせて、それを形にさせて稽古をしていくことも段階的には必要なこと。
正眼破:中級者の打ちは重いから気を抜くと持ってかれてしまうので油断ができない。詰める際の付がそれぞれ動きが曖昧だったので示してみる。ポイントを押さえていれば細かく云うところでは無いので、参考にして掴んで貰いたい。誘う時に体が先に捌く方向を示さない様に注意が必要。
小太刀:波立(三種類)から。二つ目の動きも各々良くなってきた感じ。ただ受けるのではなく当てる様に守りながらコントロールすることが大切。
中立:下段からの中心立は螺旋で詰めていくような雰囲気が大切。その詰めで打太刀側は反応して斬りに展開するので動きの要になります。動画で取ると映える動きなので、上達して貰いたい。
入身:波立の動きを体の入替で入る動きに転用する。最後は右手で打太刀の腕を抑えて、小太刀で詰める。動きとしてはシンプルなものなので、怖がらず小太刀で守りながらしっかりと入る感覚を掴む。
居合:一文字抜きから坐居合十本目へ。
坐居合十本目:右手で抜かずに鞘引きをしっかり行うことで刀を抜く。切付は、刃をしっかり相手に向けて軸線上を抑える。二之斬りは、右胸の緩みを使って片手斬り。この動きはかなり難しいので丁寧さが大切になります。