古武術稽古会柳心会2024年03月16日稽古録
杖:袈裟打ち・切先返・構えの入替などのポイントを基礎から稽古。特に打ち込む際の左肘をしっかりと伸ばすことなど意識づけ。組杖一・六本目の新旧における動きの違いを解説。なぜ動きを変更したかと型が求める動きの違いなど。
組杖:四本目
・打方がする仕方への誘いなどから、切先返を打った時の間合いの取り方・巻き返しと中心への捉えと崩しへの繋ぎなど。この型は組杖のなかでも柔術的な崩しが要求されるので、動きの精度と観察眼が要求される。特に崩しへの前段階として、中心を捉える意識の遣い方と十字の抑えが大切。
柔術:金剛指で身体をほぐして、膝の緩みへ。稽古場が畳だったので、前廻受身をする時の視線・身体の浮かし方・頭部の入れ込み方など練習。それぞれ動きが良くなったので順調にいって貰いたいところ。後受身の練習も兼ねて、側面入身崩へ。
側面入身崩:前膝の緩みから入身をし腰を受けに密着させる。その後、受けの中心へ柔らかく腕を落す動きで崩しをかける。前膝の緩みができないと腰をしっかり当てる形が取れず、曖昧な部分ができるので丁寧に反復して貰えればと思う。
正面入身:崩しは意識せずに体捌きと中心への捉えにフォーカスして。左足を斜めに捌く際の受け手との間合いと意識の境界線(受けのパーソナルスペース)は稽古を面白くする一つのポイントかと思う。
背落:久しぶりに稽古。まず受けの肩に対して真直ぐに圧を掛けて、そこから崩れが掛かる位置に誘導してく。その流れで掌の遣い方を注意し工夫もそれぞれ加えて稽古。
剣術:崩・散の稽古を自主稽古で少し練習。本来は間を詰めた動きでかなりの速さでこなすが形と理屈の理解から。ポイントは打ち込む動きと受けは明確に、左右の打ち込みと体の入替を一致させる。
※崩:①上段打→八相受②真向受け→袈裟打。散:崩の動きに足切・足受けを加える。
剣術における間取り稽古として、七條流から。この稽古で大切なのは何よりも構えを崩さずに歩むこと。袈裟打と車之打ちはそれなりに下段打へ。下段打へのポイントは拳を落すのではなく切先を落す。この動きが出来ないと拳が怪我する可能性が高くなるの気を付けて欲しいところ。
型:大乱・木葉落・下段後手・龍尾(前半)
大乱:仕太刀の動きは打太刀を抑えることがポイント。受けるのではなく抑える。
木葉落:型の構造と理解を踏まえて間詰としておこなう。間取りのような動きでは理解しているとは云えないので注意が必要
下段小手:小手を抑えるのは受けが間に合わないからなので、はき違えない様に気を付ける。中心を取り未発で詰める。
龍尾(前半):下段構からの誘いと請流を表現する。受け流しでは無いことに注意が必要。
※段階的な稽古で型の形・構造・流れを掴んで間詰に近づけていくことが早道かと思える。闇雲に動かず表現するのに何が必要か振り返る。
居合:向抜・霞・破図味・突身・一文字抜
霞:抜きつけからの車之構→腰切は一拍子で廻らぬように切り付ける。刀を手で扱わずに体で縦の動きを意識して動く。端的に体の入替となる。
突身:抜きつけからの体捌きと刀を縦に立てる動きは、個人的に好きな動きだが云うほど簡単ではない。見える動きからなぜそのように見えるのかを解きほぐす部分が必要かと稽古しながら思う。