古武術稽古会柳心会2024年3月30日稽古録
杖:八相構えからの袈裟打ち・切先返・上打ちをしっかりと練習。両腕の伸ばしがまだまだな感じなので改めてそのあたりを意識付しながら。自分が打てる最大限の距離を身体に覚えさることで、相対者との距離感を掴むきっかけを得る。
重さの掛け方:日頃は刀(木刀)で稽古していることを杖で練習。受け手の杖に当てた状態(袈裟打ち)から前膝を緩めて捉え、後ろ足膝を開く動きで重さを掛ける。 面ではなく線で捉えていく。特に道具を当てたときに両肘が、緩み伸ばしが曖昧になり易いので、しっかりと伸ばすように。受け手は受け過ぎずに流れを感じて、そのラインで流すようにする。(※安易な受けは掛けてを潰しダメにするので注意)
柔:稽古前の会話から月影・星陰を久しぶりに稽古。導入として二軸突で下肢の緩み・軸の移動などを。
月影:上段突への捌きと体の入り・肩部の詰めと崩しの動きを二段階で。動きの流れを見て一つの動きとして捉えて掛けるが、二つの動作として動きを切らさずに掛けられることが一番重要。捌きは必ず内へ入り、受けの肩を抜き・当てで中心を取る。肩への詰め・崩しは柔らかく掛けて受けの反応を引き出さないようにする。
星陰:突きへの間取りは、受けの拍子を観て取り前蹴りで抑える。小手返を掛ける時に受けの拳を取るようなことはせずに、小手から肘→肩→中心→下肢へ崩しを繋げる。捩じりの癖が抜けない場合は体捌きをする。
※拳を取れるという幻想を持ちやすいが厳に気を付けなければいけない。稽古時の突きはあくまで稽古のものだという現実を忘れないように。
居合:下肢の緩みを第一に一文字抜き・腹抜突・縦抜を稽古する。特に縦抜は向で抜ききり→半身に体捌き→斬りの三つの動きを静かに一つの流れとして。
型稽古:正面切・月影・坐居合一本目・五本目・十本目・各自課題
月影:切り付けの動きを確認する。各位それぞれで修正点を確認する。この動きはしっかりとした意図が大切になる。
坐居合一本目:受け流しの表現について、課題と段階が違うので守るべきポイントを伝えて各自に任せる形とした。居合は想定と意図によっていくらでも目に見える形は変わるので、頭は固めずに柔らかく。
剣術:切落から稽古開始。右に比べて左がぎこちないが、剣の動きの左右差を小さくできるように。切返は肘の伸ばしを意識して、中級以上の各位は間詰で練習してもらう。受けへの中心意識を切らさないことが前提となので受け手には厳しく観てもらう。
型稽古:基本組太刀(詳細)
三本目:仕太刀は打たせて、袈裟切落で中心をとる。打太刀は袈裟打ち(斬り)を仕太刀へしっかりと打ち込む。この前提が出来て六本目へ進みます。
五本目:上段小手への打ち込みに対して無自覚に、条件反射的に打ち込むことは厳禁。あくまで打たせて待ち、打ち(きり)落す。この動きが出来なければ巻落への導入にならないので。
六本目:三本目の動きが前提となるので、その動きを互いに徹底しその上での展開となるのでよく理解することが大切。