古武術稽古会柳心会稽古録2024年05月18日
居合の基本を見直し中。刀の抜き方、寄せ方、上半身・下半身の扱い方などを見直しながら修正。この日の稽古ではその一端をシェアしながら反応をみる。自分の工夫や動きの一端を共有して第三者の目線で観れることは非常に有難く有意義なこと。場に集ってくれることに感謝。
杖:稽古の流れで、大きく動くこと・小さく動くことの差や本質的には変わらないこと等を話す。目に見える動きからその内容を内在化し大きく扱いながら結果的に見えるものは小さくなっていく。打ち込みをする際に道具が自身の中心線(軸)上を通り・中心を護る。この二つを最低限守ることが求められる。その精度が技術の差となる。
組杖:一~四本目
一本目:突きを躱す際の交点をどのように作り、維持するか。身体と道具の距離感・膝の緩みと軸の位置(傾斜)などを細かく練習してみる。
三本目:誘いと間合い、それをどのように練度に結びつけるかその一端を共有。上達させるために必要な稽古への取り組み方と重なるので大切な事柄だと再認識する。
四本目:型としての誘いと遣り取り、半身の作り方など。極めは静止し抑える動きとなるように稽古を積み重ねていきたいところ。
居合:準備体操として、背中を使った肩廻し・螺旋の捩じりを活用した流れと伸ばし・上半身・下半身の分離(入門)など日頃やらない身体開発をいくつか。これらの運動は薄い紙を丁寧に重ねていくように身に沁み込ませていくモノなので、一朝一夕では形にならないが地道に続けることで活きてくるのでやってみてもらいたい。
一文字抜・腹抜:鞘出・鞘送りにフォーカスして、鞘運びを丁寧に練習する。右手の動きを最小限に左を最優先に動かし続けて抜刀する。鞘なりに抜く難しさと自分の我を受け入れながら。
壁抜き(縦抜導入編):左肩・左股関節・左膝・左足首をバラバラに動かし、最後に一致するように纏め上げる。軸・重心・体重の三点に気を配りながら。
縦抜(導入):鞘を左腕に添わせるように抜き出し、壁抜きの要領で切先を頭上に飛ばして前方へ片手斬り。特に一調子を心掛けて静かに抜いていく。
縦抜:導入の動き・壁抜きを踏まえて一調子で抜きつける。半身・橦木・片手斬り・道具と体の一致。七寸でも楽に抜けたので、良い流れの積み上げが出来た感じ。会員それぞれ良い持ち味を出して抜けていた。
型:今日の稽古したことを踏まえて抜いていく。細かいことは積み重ねていくことでしか出来ないので、慌てずに今できることを静かに慌てずに。大切なことは様々な稽古が個別に有るのではなく、型に還元していき現れるということ。
剣術:廻剣から。素振りの基本は緩みと立てること。攻めで有ると同時に守れていなければ意味が無い。必ず頭頂を通るようにする。
型:陸之太刀
引疲:下肢の緩みと肘の緩みを分離させて個別に使うように。顎の位置がとても大切なので今日の指導を忘れないで貰えると一歩前進。この型はとても理不尽な動きを要求するので、気長に丁寧さを大切に稽古してもらいたい。
獅子乱(初伝遣い):先ずは受けることがとても大切。これができないと感性で間合い・間をはからなければならなくなる。捌きからの袈裟斬り(袈裟打ち)はしっかりと左半身で扱うこと。上半身だけでやらない、必ず下半身を使う。
巻太刀:寄太刀は打たせる気構えが大きなポイント。待太刀は正しい車之打を心掛ける。巻き詰めは最後までしっかりと詰める。中途半間な形で終わらない様にする。