古武術稽古会柳心会2025年01月18日稽古録
杖:膝の緩みをおこないながら稽古の流れを思索。一人杖(表・裏)の要点・流れ(速さ)を変えながら稽古する。相対稽古で打ち込み・意識の捉えを稽古してみる。単独動作で気付かない個々のポイントがみえてきて。良い指針なる。
動作の準備:一人杖の動きで良くできていると思うところは、動作の終わりが次の動作の準備となっているので予備動作を必要としない。無自覚で稽古を重ねても練度が上がれば自ずと上達できる流れになっている。比較的分かり易いので初心者が学ぶのに最適。慣れている人でも意識が強すぎると予備動作をやってしまう。そこは決定的な穴となってしまうので、コントロールが出来ないうちは適度な揺るぎが有る動きですることが大切。
組杖:巻落から六本目の動きを稽古する。動きを受け入れて返していくので、固めず決めつけずに動く良い稽古になった様子。特に六本目(仕方)の動きは体捌きで捌き続けていれば、結果的に最後は仕方が勝つ形となる。その前で弾くことで短縮する形となる。

体術:軸立てから、呼吸法・気功法へ。単純は動きではあるが丁寧に修練していければ身体操作にも役立つものであるが気長にゆっくりとして貰えればと思う。何事も集中しすぎてしまえば害になる。特にこの辺りは偏差になり易いので適度が一番か。
膝の緩み:当会の基礎をつくる動き。抜くべき部分と軸の基礎的な操作と膝の緩み。この動きを根底にすべて成していくので深めていけるだけやっていきたいもの。
肩抜落:肩を縦に抜き・スライドさせ・落す。単純な三動作で行っていく。繋げて角を取っていけば一動作で崩しまで運べるが、そうすると下手になるのが難しいところ。角を取るとは曖昧さを作ることでもある。その曖昧さは受け手が許容できなければ成り立たなくなる。ただ受ける稽古を良しとしないので、許容範囲が狭くなる結果的に成り立たなくなる。
逆車:崩しの基本として練習してみる。人が崩れるには物理的な理由が必要となる。崩れる方向とその働きの感知が大切。膝裏・仙骨と場所を変えても練習してみる。

居合:先週の反省を踏まえて稽古をおこなう。稽古の内容は絶えずトライ&エラーのせめぎあいとなる。思考や方法論が固まらない様に気を付けながら、方向と段階を踏める工夫が出来ればと日々思う。
向:基礎的な抜きつけ・体捌き・斬りの稽古。切先が落ちる理由も見えてきた。
基本型一:捌きながらの抜刀と刀の押さえが最初のポイント・腰を向けて押さえないこと。現実的に成り立つかどうかは個人の資質と修練次第かな。
基本型二:この型の学びは、体捌きと抜剣動作の一致。これからゆっくりと馴染ませて、貰えればと思うがどうだろう。
剣術:今年は剣術における縦の動きをしっかりと稽古できればと思っている。その第一弾として一円・前後斬り。
切返:稽古者の段階に分けて。間詰での打ち込みと基本組に分けて。出来る動きと遣るべき動き、その差を埋めていくことが上達へ繋がる。その指針を的確に見せるのが指導。自覚へ促すのが段位や伝位となる。絶えず鬩ぎあいになる稽古としたいところ。
華車刀・三角切留:前の稽古を踏まえて型をおこなう。足切からの腰切、今年は細かい点も少しずつ伝えていければと思う。半身(一重身)への肩斬りは打つのではなく、切り裂く様に。重要なのは留めずに働きを伝えることだと改めて。
古傳型:やればやるほど学びが深い型。間と中心がとても大切だと改めて。