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薙刀は面白い!!

古武術稽古会柳心会2025年06月14日稽古録

 久しぶりに薙刀を持って稽古場へ。この日の稽古場は天井が薙刀を振るうには少し低いが、身体を大きく低く使うことでしっかりと素振りしてみた。身体を大きく使い最短で動くことは黒田師範が云われていたことだが、実感を伴って理解できたことは実りの一つ。会員にも薙刀を振ってもらい、長物による攻防の違いを感じて貰った。

 杖術:膝の緩み・各種素振り・組杖1-2本目・剣杖1本目・水玉(工夫中)
 体術:膝の緩み・足入替・カスミ当・手解肩返
 柔:両手取・小手裏返
 居合:一文字抜き・縦抜・立居合1-2本目・各自課題
 剣術:一円・切返・中心立・下段中心立

杖:切先返から薙刀素振りへ。軸の傾斜遣いと刃を意識して貰いながら、体捌きも兼ねながら振ってもらう。ここ最近はあまり練習していなかったので今後は日頃の稽古に取り入れて行ければと思う。
 組杖一本目:打方の杖を落すやり方にフォーカスして稽古を重ねていく。体捌きは大分慣れてきたので、次の段階へ。相手は絶えず返す機会をみていることを忘れず。それを踏まえて動きを精査していく。
 組杖二本目:打ち込みの拍子と一調子についてフォーカスする。変化の有る動きは打方としては非常に楽になる。違えずに動かれるほうが、打方としては緊張感があり意識を切らさない動きが求められる。見える速さに惑わされずに、相手との関係性を感じて動いて貰えればと思う。
 剣杖:薙刀があるので道具による間合いの変化と違いを各位に感じてもらう。薙ぐという動きは改めて非常に有益で学びが深いモノだなと感じる。型の工夫はもうしばらく続く感じ、さてどうしたものか。

 体術:基本構えを見直していく。特に手の扱いがる様になって貰いたい。
 カスミ当:引かずに肘の緩みから手を外していく。持たれ抑えられた手の弱い部分を責める技術に頼らずに、間を伝えない緩みの動きを深めて貰えればと思う。
 柔:この日は、立ちで稽古を進める。手順は同じでも身遣いが変わってくる。面白く発見があり良い感じになった。肩への崩しは、肩抜を研鑽する上で基本となる技術なので各位のそれぞれの工夫が必要になる。

 居合:この日は、各部位との連動と一致を考えながら稽古を進める。縦抜では、抜き出しと腰・下肢の動き、半身と鞘離れなど、どの様に扱うことで同時に連動して動く形になるのかを体感し稽古してもらう。
 型稽古では、前後斬りの延長で向抜を久しぶりに全員で抜いてみる。改めて難しく良い型だなと抜きながら思う。相手をしっかりと想定して抜くことで、縛りとなり動きを正し、深めていく。

 剣術:居合の流れで一円から稽古を進める。刀(木刀)の切先と体軸・緩みを一致させながら途切れが無い様に進めていく。身遣いの基礎を作る良い動きなので、稽古するほどにゆっくりとしっかり根差してくれる感じがある。
 切返:各位それぞれの課題を意識して貰いながら進める。それぞれの段階で形・雰囲気は変化していく。各位の最適解を掴めるように稽古できればとせつに思う。
 中心立:拍子を確かめた動きと一調子の動きと工夫してもらう。特に一拍子の時に詰める方向がずれると打太刀の返しが起きるので、位置や方向を大切にする。この日の稽古では、中心立がどの様に変化していくのかを少し解説する。師匠から上の型稽古で教わったなぁ~。正しく中心の捉えと相互の関係性が整えば物語に語られるような場面も成立する可能性もある技術ということも少しだけ。
 下段中心立:間を詰めた動きで稽古を進める。下段の怖さは出せていなかったが、取り敢えずは形から学んでいく、誘いも大切なので次回以降はその辺りも出来ればと思う。