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Blog 稽古録

難しさに工夫を

2021年12月11日 稽古録

 今日の稽古場は亀有で稽古を始めて最初に使用した区の施設で多くの思い出がある場所。年内でこの施設を使うのは今日が最後なので稽古前にしっかり清めて気持ちを新たに稽古開始。

 杖:廻杖と膝の緩みで身体を少しずつ温めてから、型稽古へ。前回の稽古で三本目まで進めたので、富嶽・大山・飯縄の後半三本を稽古。富嶽で大切なのは、仕方のより打方の切先返打。これがまともに出来ていないと稽古の質がかなり変わってしまう。力まずに杖先を仕方の軸線上に付ける。この部分の方向がズレてしまと仕方の掛け方が変化してしまうので重要。あとは一本ずつ深めていければと思う。

 柔術:受け身各種を丁寧に確認。受け身の稽古が型稽古の中でどの様に活かされるのか、その一端を部分稽古としてやってみる。意図を考えずおこなうと何の意味もない稽古になってしまうので……。

型稽古は、小手返・突入・向返を行う。受けに関しては、稽古の方向を掴んで貰えつつある雰囲気。掛ける・極める等の前段階なのでゆっくり少しずつ得てもらえればと思う。型の手順を覚えると掛けたくなるのが心情。そこを我慢して体捌どおりに動けるかが重要となります。

 剣術:切返の基本稽古から、捌き打ちと重さを出していく稽古へ。重さが少しずつ出てくれば打ちは中級の入口へ。力んで打ち下ろして重さを出すのではなく、膝の緩みと撞木の作りで重さをだしていきます。

 中太刀型は三角切留(初伝遣)をおこなう。待太刀の斬りに対して、寄太刀は下がらず受け流す事、ここが最初の関門。不用意に下がると待太刀に斬られてしまうので手順通りに動く事が大切。来年はまず六本の型を徹底して覚え動ける様になる事が目標。

 小太刀:基本三種を数回繰り返して動きを確認。受ける・切落・付ける、この三つの動きを覚える事。今日の小太刀で年内は一区切り。

型:波立・受流・中心立・巻落・間斬渡の五本を流して練習。Yさんは大分動ける様になってきた。他の人たちもまずます。集中して稽古してそれぞれ得るものがあれば幸い。

 居合:床返で動きの確認をおこなってから型稽古へ。坐の八本目・十本目を練習。八本目は最初の一太刀である切先返がポイント。ここは意識しての稽古あるのみなので各自工夫が必要。十本目の二ノ太刀は、構えに戻り斬らない事。難しい事を簡単にせず自己の工夫と稽古で自分のものにできる様に。居合の稽古は基本自主稽古になるので、来年は其処に相手との間・呼吸の合せを練れるように稽古ができればと考えています。