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稽古録

型は手順から

2022年1月22日 稽古録

 自主稽古の名目で始めた杖の稽古も会員諸氏の熱心な参加で毎回しっかり行う事でき感謝に堪えません。昨年末には組杖を一通り稽古ができ、今年はそれを踏まえての学びへと。 

簡素な型ですが、中心・拍子・間を学ぶのに適した構成となっているのでしっかりと練習を行えば基礎となって広く応用ができる様になっていきます。丁寧に慌てずに少しずつ一緒に掴んで貰えればと。

杖:基本の確認から、組杖へ。四本目は、打方を崩す事よりも中心を捉えて抑える事を第一に行ってもえれば。ただ崩す事だけに囚われない様に注意してください。受方は協力してくれているだけだという事を忘れずに。

 六本目は、互いの軸線上の攻防があります。それを踏まえての誘いなのでまずは構えをしっかり維持して寄ることが大切です。構えがしっかりしていれば余裕が生れ、それが技を活かします。

 居合:基礎を確認してから、個々を俯瞰してポイントを一言ずつ。他人の課題は自分の課題ではないので、今を感じながら丁寧に抜いて貰いたいと感じました。

型稽古は、滝上と坐の五本目を中心に。男性陣と古伝の抜き方を練習。半身と剣体の一致を意識すれば明確に学べるかなと思うと同時に意識をしっかり持たないと怪我に繋がるかなとも。模造刀と云ってもそれなりに切れるので、女性陣は、互いの良い分を掴んで貰えれば良い影響がでるかと。一致と斬りの意識が繋がれば一つ山は越えるかと思う。

 剣術:久しぶりに一円・浮木など行う。これは半身・道具と軸の一致などを学ぶのに適しており良い稽古法の一つ。一円は膝の緩みと切先の意識、浮木は軸の維持と体と切の一致。来週は覚えていれば前後斬りなどもやりたいな。

 型:三角切留・引疲・獅子乱など。獅子乱の始めの部分は、手順通りに動く事が大切です。結果を先に求める安易な動きでは成立しないので、あと袈裟は打つ、切るではないので注意が必要です。むかし師匠から布一枚切れる位が丁度良いと云われたことがあります。これは大切なことだなと改めて。

 柔術:型稽古前に行っている体捌や肩抜系の練習は、型稽古で活きています。それ単独で捉えるのではなく、型の中でどの様に内在、表現されているのか感じて貰えればと思います。

型:突入。突く側はしっかり半身に構え、突いて下さい。向身・半身では条件が変わってしまうので身に付くまでは明確に構えを取る様に。